自動車業界向け新刊！IATF Rules-6:2024の邦訳版が登場

一般財団法人日本規格協会（JSA）は、2025年5月15日に自動車業界の必携書である「IATF Rules-6:2024」の邦訳版を発行しました。この本は、IATF 16949 自動車産業認証スキームに関連するルールを詳細に解説し、特に審査・認証プロセスの大幅な更新を反映しています。新しいルールは、2025年1月1日から完全に適用されることが求められます。

IATF 16949とは

IATF 16949は、自動車産業に特化した品質マネジメントシステム（QMS）に関する国際規格です。ISO9001をベースにしているため、世界中の自動車メーカーがこの基準を採用し、自動車部品のグローバルな調達基準として位置づけています。特に、IATF16949に基づく品質マネジメントシステムを構築・運用している企業は、IATFから承認を受けた第三者審査機関によって検査され、認証登録されます。

新しいルールの内容

今回発行された「IATF Rules-6:2024」では、審査手順が何点かにわたり見直されています。この変更により、認証登録事業所はより厳格な基準を遵守しなければならなくなり、その結果としてグローバルな信頼性の向上が期待されます。新版は前回の第5版および関連するすべての公式解釈（SI）、通常の質問と回答（FAQ）を更新し、より使いやすい内容に仕上げています。

価格と入手方法

この邦訳版はA4判で212ページ、税込価格は62,480円です。興味のある方は、日本規格協会の公式サイトから問い合わせが可能です。また、書籍に関する関連情報も随時更新されており、業界のニーズに応じたリソースを提供しています。

自動車メーカーの要求

IATF16949認証制度は、ただの名刺代わりではありません。世界トップクラスの自動車メーカーは、認証を受けた部品・材料メーカーから部材を調達する義務があり、これにより企業は国際的な信頼性を獲得することができます。今回の新規則は、業界全体で品質向上を推進し、サプライヤーが必要な品質を保つための一助となるでしょう。

日本規格協会について

日本規格協会（JSA）は、1945年に設立され、日本における標準化や管理技術の普及、啓発を目的とする機関です。ISOs及びIEC規格の開発、JIS規格の発行、さまざまなマネジメントシステムの審査を行っており、業界における信頼性向上に寄与しています。

自動車業界のプロフェッショナルは、ぜひこの新しいルール集を手に取り、最新の動向に目を向けてみてはいかがでしょうか。企業の競争力を高める一助となることでしょう。