終活バスツアーin東京の開催レポート
2024年7月28日、東京で、タレントの田村淳さんが運営するオンラインサロン「田村淳の大人の小学校」の会員を対象に、「終活バスツアーin東京」が開催されました。このイベントは、株式会社ハウスボートクラブが主催しており、参加者は多様な埋葬方法を学びながら、実際の見学を通じて自らの終活について考える時間を持つことが目的です。
イベントの背景
株式会社ハウスボートクラブでは、海洋散骨を中心に、終活や供養方法に関する相談を多く受けています。お客様の4割は自身や身内の将来に対して海洋散骨を検討しており、実際に散骨を行った方の約8割は、事前にご本人が希望していたことが理由です。このため、事前に供養先について家族と率直に話し合うことの重要性が浮き彫りになっています。
そこで、同社は2023年3月に「えんの旅」という旅行サービスを立ち上げ、家族との会話のきっかけとなるような楽しい終活イベントを提供しています。今回のツアーもその一環で、田村淳さんのオンラインサロンでの海洋散骨セミナーが契機となり、様々な埋葬方法を巡ることになりました。
ツアーの概要
この「終活バスツアーin東京」では、参加者が多様なお墓のスタイルを実際に見て、知識を深めることができます。出発は東京駅からで、樹木葬、納骨堂、そして海洋散骨を体験する約6時間の行程です。参加者は田村淳さんや森本英樹教頭と共に、さまざまな埋葬先を訪問しました。
樹木葬見学
最初に訪れたのは、JR日暮里駅近くの長明寺境内にある樹木葬の「谷中樹陵 久遠」です。緑豊かな環境の中、樹木葬の庭園を見学し、参加者は従来の石のお墓とは異なる現代的で自然な埋葬様式について学びました。ここでは家族で共同墓に入るスタイルや、一人で入るための契約を済ませる方も多いことなど、参加者からの質問も多く寄せられました。
納骨堂見学
次に、港区南麻布にある納骨堂「瑞華院 了聞」を訪れました。ここは全室が特別室仕様で、プライバシーを大切にしながらお参りができる空間が人気を集めています。瑞華院の住職からは、納骨堂が尊重されるべき場所であり、気軽に訪れて話すことができる場であることの重要性が認識され、参加者たちは安心した様子で質問を交わしました。
海洋散骨体験クルーズ
ツアーの締めくくりとして、参加者たちは船に乗り込み、実際の海洋散骨を体験しました。このクルーズでは、船内に田村淳さんの写真やメモリアルビデオが上映され、心に残るセレモニーが進行されました。参加者一同が黙祷を捧げた後、故人との最後の別れを惜しみ、海に散骨した花が優雅に漂う様子は、参加者にとって忘れられない体験となりました。
田村淳さんは体験を終え、参加者に向けて「自分の意思や希望をしっかり伝えることが大事。私の海洋散骨の希望も、ぜひ皆さんに伝えてほしい」と語りかけました。この言葉に、参加者たちは自らの価値観を考えるきっかけを得ることができたようです。
まとめ
本イベントを通じて、参加者は多様な供養の方法を体験し、「終活」に対する視野を広げることができました。供養や終活のテーマについて家族と開かれた対話を促すような、今後のイベントにも期待が寄せられています。ハウスボートクラブは、これからも楽しく、そして意味のある終活の機会を提供し続けていくでしょう。