代々木高校、就労経験で真の学びを実現する新コース開設

代々木高校が新たに設立した「東京キャリアデザインコース」

広域通信制の代々木高校が設立した「東京キャリアデザインコース」は、週3日通学し、週2日働く新しい教育の形を提案しています。このコースは、経済的理由で進学を断念していた生徒に対する支援の一環として、2006年から続けている「代々木高校奨学金コース」に続く新たな試みです。

就労経験を活かす教育

近年、就学支援金制度の普及で通信制高校の学費が軽減されてきましたが、代々木高校の理念はそれだけに留まりません。状況が改善されても、学校生活や実社会での経験は、学生にとって欠かせない要素であると考えています。そこで、代々木高校は週2日の就労を取り入れ、実務経験を通じた学びの深化と、学校生活による人間形成を両立する新コースを開設しました。

給与支給型勤務での学び

「東京キャリアデザインコース」では、単なるインターンシップとは異なり、学生が責任感を持って取り組む本格的な働き方を奨励しています。この経験により生徒は単にお客様としての立場に留まらず、社会人としての実感を得ることができます。また、得られた給与は学費だけでなく、生活費や小遣いなどもカバーするため、経済的な自立心を育む助けともなるのです。

仲間との学び合い

3日間の学校生活では、同じように働いている仲間と共に仕事についてのディスカッションや振り返りを行います。これにより、就労の意義や社会との繋がりを深めながら、団結感も育まれます。共に学ぶ経験を通じて、学生たちは主体的な学びを促進し、我々はそれを高く評価しています。

東京キャリアデザインコースの特色

- 給与支給型就労: 実践的な職業経験を通じて社会人としての基礎力を養います。
- 週3日の通学: 同世代の仲間との学びを重視し、視野を広げます。
- 経済的な自立支援: 学費のみならず、自身の生活費を賄う手助けを提供します。
- 高校卒業資格と社会人スキルの同時取得: 18歳で自信を持ち、実力を兼ね備えた社会人としてのスタートを切ることが可能です。

代々木高等学院について

代々木高等学院は1993年にオルタナティブスクールとして設立され、その後、特区制度を通じて広域通信制高校を立ち上げました。代々木高校は2021年から学校法人として運営を続けており、オルタナティブ教育の重要性を継続的に発信しています。このような背景のもと、代々木高等学院は生徒一人ひとりのニーズに応じた多様な学びの場を提供しています。