INTERSPACE FORUM
2022-04-06 15:00:03
オンラインイベント「INTERSPACE FORUM」でデジタル空間の未来を探求する
デジタル空間の未来を探る「INTERSPACE FORUM」
2022年4月13日、東京大学の生産技術研究所インタースペース研究センターが主催するオンラインイベント「INTERSPACE FORUM」が開催されました。本フォーラムのテーマは「デジタル空間記述の体系化と拡張がもたらす未来」。現在、私たちの周囲の物理的空間とそのデジタル双子(デジタルツイン)がどのように連携し、私たちの生活や社会に影響を与えるのかが議論されます。
デジタルツイン化の重要性
デジタルツイン化は、実空間に存在する建築や都市を仮想空間で再現する技術です。この技術が成し遂げるべきことは、実空間での人々の活動や出来事を正確にサイバー空間に反映し、逆にその情報をリアルタイムで実空間に伝えることです。これにより、人々の生活の質や効率が向上し、さまざまな社会的な福利が享受できるようになります。
インタースペース研究センターの役割
インタースペース研究センターは、デジタルツインを実現するためのサイバー空間とフィジカル空間の連携を設計し、社会に実装することを目指しています。この新しい研究分野は、サイバー空間とフィジカル空間の境界領域である「インタースペース」を中心に展開しており、物理的な現実とデジタルな情報がいかに統合されていくのかが焦点となっています。
フォーラムの構成
当日は、さまざまな専門家が集まり、多岐にわたるテーマについて講演やパネルディスカッションが行われました。まず、開会の挨拶では東京大学の岡部徹教授が登壇し、フォーラムの趣旨を説明しました。その後、PwCコンサルティングの桂憲司氏による挨拶が続き、基調講演が始まりました。
基調講演1
豊田啓介氏(東京大学生産技術研究所)による基調講演「モノと情報が重なる共有領域=コモングラウンドとは何か」において、インタースペースの体系化の重要性が解説されました。この講演では、物理的空間と情報空間の統合がどのような新たな価値を創造するのかが明らかにされました。
基調講演2
続いて、株式会社スクウェア・エニックスの三宅陽一郎氏が「次世代空間記述におけるゲームエンジンの応用可能性」について講演しました。ここでは、ゲームエンジンの技術がデジタル空間の表現に与えるインパクトについて触れ、参加者の関心を集めました。
パネルディスカッション
午後には二つのパネルディスカッションが行われ、関連分野の専門家たちが集まり、実空間とサイバー空間の交わりについての意見交換がなされました。最初のディスカッションでは、デジタル空間の記述とその価値化の実装可能性に関して深く掘り下げられました。
次のディスカッションでは、汎用空間記述の産業応用とそのユースケースについて話し合われ、参加者の意見が交わされる貴重な時間となりました。
コモングラウンドの概念
特に印象的だったのは、「コモングラウンド」という次世代の社会を目指す汎用的空間記述プラットフォームの概念です。これは、人と非人間エージェントが共存できる社会を実現するための基盤として位置付けられており、モノと情報が流動的に行き交う新たな価値創造の場です。
まとめ
「INTERSPACE FORUM」は、デジタル空間の未来を見据えて多くの洞察を提供しました。次世代の社会に向けたインタースペースの価値と可能性が議論され、今後の研究や実装に大いに期待が寄せられています。
このイベントは無料で参加可能で、多くの方々がオンラインでの参加を通じて、最新の研究と実装に触れる機会を得ました。今後もこの分野の進展を見守る姿が見られるでしょう。
会社情報
- 会社名
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東京大学生産技術研究所インタースペース研究センター
- 住所
- 東京都目黒区駒場4-6-1Bw603 東京大学生産技術研究所インタースペース連携研究センター
- 電話番号
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