HelloWorld株式会社が1.84億円の資金調達を実施
沖縄県を拠点とするHelloWorld株式会社は、国際交流を通じて多様性ある社会の実現を目指すインパクトスタートアップです。この度、株式会社沖縄銀行、株式会社三菱UFJ銀行、沖縄振興開発金融公庫からの借入によって、総額1.84億円の資金調達を実施しました。これにより長期的な運転資金を確保し、事業拡大を図ります。
資金調達の背景
HelloWorldは「世界中に1ヵ国ずつ友達がいることが当たり前の社会をつくる」というビジョンを掲げ、子どもたちに多様性を学ぶ機会を提供する国際交流プログラムを展開しています。2020年の創業以来、すでに8万人以上の子どもたちが「まちなか留学」「WorldClassroom」「まちなかENGLISH QUEST」といったプログラムを通じて国際体験をしています。
この資金調達は、事業の成長に貢献し、特に貧困や教育の改善を目指すソーシャルインパクトを強化するものです。そして、無担保・無保証の条件で借り入れが実施された点も大きな成果と言えるでしょう。借入先の各金融機関は、過去の財務実績および今後の成長可能性を評価し、この支援を決定しました。
プログラムの拡大と支援
HelloWorldは、質の高い国際交流機会を提供するため、まちなか留学基金を設立しました。これは、経済的に困難な状況にある子どもたちに無償で国際交流の機会を提供するものです。その理念に共感した株式会社沖縄銀行と株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループは、それぞれ100万円、400万円の寄付を行い、また今後の大規模なイベントへの参加支援も決まっています。
特に、2025年の大阪・関西万博では、沖縄のスタートアップとして唯一、同万博内のヘルスケアパビリオンに出展が決まっています。このような機会は、HelloWorldの取り組みが国内外で高く評価されている証拠です。
今後のビジョン
HelloWorld株式会社の代表者、野中光氏と冨田啓輔氏は、子どもたちが留学体験を簡単にできる環境を整えることが目標だと語ります。彼らは、全ての子どもが多様性のある社会で育つべきであり、その実現のためには資金調達を通じた持続的な支援が必要と考えています。また、地域の企業や行政、教育機関と連携し、社会課題解決を志向したインパクトスタートアップ支援の新たな枠組みを構築していく意向を示しています。
今後、HelloWorldがどのように事業を拡大し、子どもたちに多様な国際体験を届けるのか、ますますの注目が集まります。これからの展開に期待が寄せられています。