おおかわ信用金庫とラシンの業務提携
福岡市を拠点とするラシン株式会社が、おおかわ信用金庫との新たな業務提携を発表しました。この提携により、ラシンはおおかわ信用金庫のネットワークを活用し、個人事業主や中小企業向けに月額制のホームページ制作および運用サービス「ベリウェブ」を提供することになります。これは、中小零細企業のデジタル化支援を目的とし、集客強化や販売促進を図るものです。
デジタル化の課題
日本全体のデジタル化の波に合わせて政府はDX(デジタル・トランスフォーメーション)の推進に取り組んでいますが、実際には多くの中小零細企業がその流れに乗れていません。2023年の調査によれば、85.4%の中小企業がDXの取り組みを行えていない、または取り組む予定がないと回答しています。この背景には、ホームページの活用率も低い状況が影響しています。45%の企業がホームページを持っていないという現実があり、特に経済規模が小さい企業はその導入に対して多くの壁に直面しています。
ホームページ導入の障壁
調査によると、ホームページを導入しない理由として「費用がかかる」という意見が20%、「更新が面倒」という声が18%、さらには「管理する人材がいない」といった理由が16%挙がっています。これらの課題を解決するためにラシンは「ベリウェブ」を開発しました。
ベリウェブの特徴
「ベリウェブ」は、初期費用が0円、月額4,800円(税別)から利用可能なホームページ制作サービスです。中小企業が抱える費用の不安や更新作業のハードルを大きく下げ、専門知識がなくても簡単に運用できます。さらに、更新作業はすべてラシンの専門スタッフが行うため、企業側は何も心配する必要がありません。
成果に繋がるサービス
本サービスは、単に見た目が良いだけのホームページを作るのではなく、実際に“売上が上がった”や“優れた人材が採用できた”といった実績を重視しています。代表の原直樹氏は、過去にリクルートや通販専門の広告会社で培ったノウハウを活かし、中小企業がホームページを運用する際の課題を共有しながら、効果的な戦略を提供しています。
おおかわ信用金庫の役割
福岡県大川市に本店を持つおおかわ信用金庫は、地域に根ざした金融機関として長年、地元企業の支援を行ってきました。この提携により、多くの地域事業者がラシンの「ベリウェブ」を利用することで、デジタル化の第一歩を踏み出すことが期待されます。
地域のIT化推進を目指して
ラシン株式会社は、地域の中小零細企業がデジタル化の恩恵を受けられるよう努めています。これからの時代、デジタルを活用したビジネス展開が企業の成長にとって必須となります。この新たな業務提携を通じて、福岡および九州の中小企業が「誰も取り残されない」ようにIT化を進めるため、ラシンの挑戦は続きます。