TD SYNNEXとエクイニクスが手を組み最先端AIインフラを提供へ

TD SYNNEXとエクイニクスの新たな協業

TD SYNNEX株式会社（本社：東京、CEO：國持重隆）は、グローバルなデジタルインフラストラクチャの提供を行うエクイニクス・ジャパン株式会社（Nasdaq：EQIX）とディストリビューター契約を締結しました。この提携により、両社は、急速に成長する生成AIやクラウドサービスの市場ニーズに応じた最適化されたデータセンター技術を提供します。

生成AIの需要と市場動向

日本国内においては、生成AI関連サービスの需要が2030年には約15倍に増加することがJEITA（電子情報技術産業協会）によって予測されています。具体的には、需要の規模が約1兆7700億円へと達するとされています。このように、生成AIが急成長する中、国内のパブリッククラウドサービス市場も拡大しており、2026年には市場規模が2021年の約2.6倍となる見込みです。この背景として、企業が今後も投資を続けることが挙げられます。

データセンター技術の最適化

TD SYNNEXは、エクイニクスと連携することにより、生成AIのニーズに応じたデータセンターへの対応を強化します。このディストリビューター契約がもたらす成果は、クラウドサービスの直接接続によるデータガバナンスの向上、コスト削減、そしてパフォーマンスの向上です。また、エネルギー効率の改善と再生可能エネルギーの活用推進を図り、ユーザーのビジネスをサポートするためのソリューションを提供していきます。エクイニクスのサービスを利用することで、ハイブリッド・マルチクラウド接続が最適化される可能性があります。

1. 効率的なクラウド接続：Equinix Fabric®を活用し、世界中のクラウドへのスムーズな接続を実現。
2. 安定性と柔軟性の向上：法令遵守やデータ保護等による信頼性の向上。
3. 実績ある性能：エクイニクスの活用により、ネットワーク遅延を最大96%削減。

TD SYNNEXの役割

TD SYNNEXは、従来の卸売ビジネスだけではなく、国内外の製品やサービスを駆使して、企業が直面する課題に対する最適なITソリューションを提案します。特に、クラウドへの投資が増加する中で、企業のクラウドリテラシーを高め、新しいオンプレミス環境への移行を支援しています。また、企業が迅速かつ効率的にITインフラを最適化するためのマルチベンダーソリューションを提供することで、競争力を強化する手助けを行います。

エクイニクスのビジョン

エクイニクスのアジア太平洋地域パートナーセールス担当バイスプレジデント、ソフィー・ベン・サディアは「この提携により、リセラーは顧客に対してデジタルインフラストラクチャに関する新たな収益の機会を手に入れることができる」と語ります。さらに、地理的に分散したニーズに迅速に対応し、世界中でのマネージドサービスを提供する基盤が整います。

実績と展望

TD SYNNEXの代表、國持重隆氏は、「エクイニクスとの協業を通じ、企業のデジタル変革を支援する」と述べています。特に生成AIの市場が急成長している現況において、エクイニクスの信頼性の高いインフラは、企業の成長と競争力の強化に寄与することでしょう。この契約を通じて、デジタル時代における持続的成長を目指します。