サマルカンドのユネスコ総会
2025-11-04 17:09:33

サマルカンドで開催された第43回ユネスコ総会の意義と展望

サマルカンドで開催された第43回ユネスコ総会



2023年10月30日、ウズベキスタンのサマルカンドで第43回ユネスコ総会が開幕しました。この歴史ある総会は11月13日まで開催され、パリ以外での開催は実に40年ぶりのことです。この特別なイベントは、中央アジアにおける国際的なダイアログの一環として、平和や持続可能な発展の重要性を訴える場ともなっています。

ミルジヨーエフ大統領の視点


開会式ではウズベキスタンのミルジヨーエフ大統領が挨拶を行い、今回の総会の開催が「新生ウズベキスタン」に対する国際社会の信頼の表れであると強調しました。また、教育、科学、文化、情報分野における国際協力の強化が必要であると提言し、AIの教育現場での導入や気候変動対策への関心を示しました。

サマルカンドの文化的背景


サマルカンドが総会の開催地に選ばれた理由は、その長い歴史にあり、東西を繋ぐ文化の交流の場としての役割です。この都市には、ユネスコに登録された7つの文化・自然遺産や16の無形文化遺産があります。これらの遺産は、ウズベク人の精神文化や創造的な力の象徴とされています。

経済と文化の協力


近年、ウズベキスタンとユネスコの関係は深まり、サマルカンドを含むいくつかの都市で大規模な文化イベントが開催されています。これにより、ウズベキスタンはユーラシア地域における文化的な対話の中心地としての地位を確立しています。また、ウズベキスタンには8つのユネスコ支部や24のユネスコスクールもあり、教育や文化の交流を促進しています。

今後の展望


2024年には、サマルカンドにおいて持続可能な歴史観光に関連するユネスコ支部が設立されます。この支部は、ウズベキスタンが提案した「ヒワ・プロセス」などの国際的な枠組みを通じて、中央アジアにおける持続可能な開発を推進していくことを目指しています。さらに、アブ・ライハン・ベルニ記念国際ユネスコ・ウズベキスタン賞が創設され、AIの倫理に関連する研究を奨励します。

歴史と未来を繋ぐサマルカンド


このように、サマルカンドでの第43回ユネスコ総会は単なる集まり以上の意味を持っています。過去の偉大な文化遺産と未来の技術、精神が融合する場として、重要な対話が展開されることでしょう。この包括的な協力と文化交流が、平和と相互理解の重要性を再確認する契機になることを期待しています。

会社情報

会社名
駐日ウズベキスタン共和国大使館
住所
電話番号

トピックス(国際)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。