平子雄一個展「GIFT」は自然と人間を考える機会
2021年1月23日(土)から2月27日(土)まで、東京・品川のKOTARO NUKAGAにてアーティスト平子雄一の個展「GIFT」が開催されます。本展では、30点以上の新作絵画や彫刻が披露され、観客に深い思索を促す内容が展開されます。
平子は、自然豊かな岡山で育ち、その後イギリスのロンドンでも学びながら、自然と人間の関係に対して独自の視点を育んできました。彼の作品は、人工的にコントロールされた自然の姿に違和感を覚え、自然と人間の関係性を再考させるものばかりです。彼は、身近に存在する自然は、人間の心理的な癒しを求めた結果の産物であり、実際には自然の本来の姿から異なったものだと指摘します。
美しさを求めて手入れされる花や植物。しかし、時間が経つとそれらは廃棄の対象になってしまいます。平子は、樹木と人間が融合したキャラクターを作品においてよく描くことで、人間のエゴと自然の関係を明らかにしています。これらのキャラクターは、ユーモラスで一見無邪気な姿を持ちながらも、実は人間の欲望を象徴しているのです。
また、平子の作品には、一見すると現実離れしたシチュエーションが多く描かれています。例えば、リビングルームに這い回る樹木、頭部が木に置き換えられた人間などが登場し、それらは現実の延長として存在します。このような表現を通じて、平子は自然への一方的な価値観の押し付けを問い直すメッセージを発信しています。
本展は、平子の作品の大型化や立体作品が多数発表されることで、彼の独自の世界観が大いに楽しめる機会となるでしょう。観客は、彼の作品を通じて自然と人間の境界について考えるきっかけを得ることができると期待されます。
開催概要
- - 会期:2021年1月23日(土) ‒ 2月27日(土)
- - 開廊時間:11:00-18:00(火・水・木・土)、11:00-20:00(金)
- - 休廊日:日月祝
- - 会場:KOTARO NUKAGA
〒140-0002
東京都品川区東品川1-33-10 TERRADA Art Complex 3F
アクセス:東京臨海高速鉄道りんかい線「天王洲アイル駅」から徒歩約8分
アーティスト平子雄一は、1982年に岡山県で生まれ、東京を拠点に活動しています。彼の作品は、国内外で高く評価され多くの個展を開催しています。
今回の「GIFT」を通じて、平子の新たな視点を持つ作品が観覧者にとって新たな発見となることを期待しています。