最近、株式会社ヴォンエルフがアスエネ株式会社と提携し、業界の脱炭素化をサポートすることを発表しました。ヴォンエルフは東京都千代田区に本社を構え、特に建築と不動産業界への脱炭素経営の支援を注力しています。一方、アスエネは東京都港区を拠点としており、CO2排出量を見える化し、削減するためのクラウドサービス『ASUENE』を展開しています。
業務提携の背景
建築・不動産業界では、脱炭素化の主旨や重要性が年々増しているものの、日本における国際グリーンビルディング認証の認知はまだ専門家の間に留まっているのが現状です。環境意識の高まりとともに、経済産業省が定義した「ネット・ゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)」の基準が運用段階でも適用される必要があります。さらに、国内外で省エネ建築物の需要が高まる中で、GHGプロトコルに基づくCO2排出量の見える化・算定・削減の重要性も指摘されています。
そのため、ヴォンエルフとアスエネは業務提携を結び、両社の専門性を、顧客企業に提供することを目指すこととなりました。
提供するサービス
この提携では、アスエネが提供する『ASUENE』を基盤に、企業のCO2排出量の見える化、削減のためのコンサルティングを提供します。具体的には、企業の現状を把握し、まずはカーボン排出量を可視化することで、分析とアクションプランを策定します。そして、その実施後に効果を検証し、さらなる削減策を見出していくサイクルを形成します。
さらにヴォンエルフは、国際的なグリーン認証の取得支援を行い、ESG評価や脱炭素戦略の策定、エネルギーシミュレーションといった包括的なサービスも提供しています。これにより、企業はグリーンビルディングの取得に向けた効果的な施策を進めやすくなります。
未来への展望
この業務提携によって、企業はコスト削減や競争力向上、環境への配慮を実現できます。厳しい環境規制を乗り越えるためには、さまざまなデータを基にした戦略が求められています。また、両社は今後も国内外の規制動向を監視し、クライアントにとって最適な情報をタイムリーに提供することで、持続可能な社会の実現に寄与することを目指しています。
総じて、この提携は建築・不動産業界に新たな風を吹き込み、エコ社会に向けた一歩となるでしょう。技術革新とパートナーシップの力を通じて、次世代の持続可能なビジネスモデルの構築が期待されます。