新たな出会いの場を提供する奨学金・採用サービス
新卒採用専門のコンサルティングを手がけるシーズアンドグロース株式会社(以下、SAG)は、奨学金プラットフォームを展開する株式会社ガクシーと提携し、学生に新たな機会を、企業に対して新しい出会いを生むサービスを開始しました。このサービスは、働くことにポジティブな視点を持つことを促し、企業と学生の間に新しい架け橋を築くことを目指しています。
1. 現状の課題
日本の学生の約半数が奨学金を利用している現状、学費の高騰と平均収入の停滞が深刻な問題になっています。高等教育にかかる費用が年間16兆円に対し、奨学金の提供額はわずか1.6兆円であるため、多くの若者が夢を諦めざるを得ない状況にあります。また、就職活動とアルバイトの両立が難しいため、インターンシップや企業研究に十分な時間を確保できない学生が増えており、必要なチャンスを逃しています。
一方で、企業は魅力的な学生を集めることができず、採用活動に困難を感じています。業界の知名度や仕事内容の理解の難しさなどが要因となり、採用単価の上昇や採用サービスから脱却できない状況が続いています。
2. 新サービスの概要
これらの課題を解決するために、SAGとガクシーは業界初の『カレッジ型イベント(R)』を通じて、奨学金支援と採用活動を融合させました。このイベントは企業と学生双方のミスマッチを防ぐことを目的としており、企業側が魅力を伝え学生側の不安を軽減する役割を果たしています。実際に、提供開始から4年間で、イベントの開催数は初年度の約15倍に増加しています。
さらに、ガクシーが手掛ける『シン・奨学金』により、企業や個人が支援したい学生に奨学金を提供する仕組みが整えられました。この奨学金は、設計から運用までを包括的にサポートするもので、多くの学生への経済的支援が可能です。実際、設立数は前年比で約50倍に増加しており、このアプローチがいかに求められているかを示しています。
3. 学生と企業へのメリット
新しいサービスを通じて、学生は業界や企業選びの新たな視点を得ることができ、働くことに対する前向きな考え方を育む機会が増えます。さらに、経済的な支援を受けることで、学生生活をより充実させられる環境が整います。
企業にとっても、奨学金スポンサーとしての立場から直接学生にアプローチできるだけでなく、運営の手間を軽減しながら、より多くの学生とつながるチャンスが増えるといったメリットがあります。これにより、企業の認知度や魅力を高めることができるのです。
4. 経営者のコメント
サービス開始に際し、ガクシーの松原代表取締役は「この提携を通じて、学生が働くことをポジティブに考えられる環境を整えていきたい」と述べ、SAGの河本代表取締役も「どの企業も学生を集客できる社会を目指したい」と、この取り組みに対する熱い想いを語っています。彼らはこのサービスを通じて、企業、学生、そして社会が共に育つ『三方良し』の関係を築くことを目指しています。
5. 未来を見据えたビジョン
新たな奨学金支援と採用の融合サービスは、困難を抱える学生や企業に新たな支援を提供することで、より良い未来を構築していくことを目指しています。これにより、誰もが夢をあきらめずに、イキイキと働ける社会の実現に寄与することが期待されます。今後のサービス展開が非常に楽しみです。