流通科学大学による小野市特産品開発の挑戦
流通科学大学とレッドホースコーポレーション株式会社は、兵庫県小野市の特産品開発プロジェクトをスタートしました。この取り組みは、地域創生を目指すレッドホースコーポレーションの活動の一環で、流通科学大学の西村ゼミと連携し行われています。プロジェクトの目的は、小野市の生産物を利用した新たな特産品の開発と、その認知度を向上させることです。
プロジェクトの背景と目的
小野市は、地域資源を有効活用した商品展開を求めており、西村ゼミの学生たちはこのニーズに応える形で活動を開始しました。特に、小野市のトマトを原材料に使用した「トマト米粉パン」と「トマト甘酒」が、焦点となっています。この二つの製品は、学生たちと市内生産者の協力によって開発され、学園祭の開催に合わせてテストマーケティングが行われました。
ゼミ生のフィールドワークと商品開発
プロジェクトがスタートしてから、ゼミ生たちは小野市でフィールドワークを行い、生産者から直接話を聞きました。この作業を通じて、現場の課題を理解し、特産品としての認証商品を効果的にアピールする方法についても研究しました。彼らは、中間発表で自らのアイディアを基にしたPR戦略や販路拡大の提案を行い、市の担当者と協議を重ねました。
学園祭でのテストマーケティング
11月の「りゅうか祭」において、開発した「トマト米粉パン」と「トマト甘酒」を試食できる模擬店を出店しました。来場者からの熱心な反応により、試食会は大いに賑わいました。特に、トマト米粉パンは多様なレシピでの楽しみ方が披露され、好評を得ました。
- - 参加者からは「トマトの味わいが良く出ている」「他の素材ともマッチしそう」など、多くのポジティブなフィードバックが寄せられました。
- - 「トマト甘酒」については、特に健康食品としての訴求が効果的であるとの意見もあり、新たなマーケティング戦略の可能性が感じられました。
今後の展望
テストマーケティングで得られたデータや意見は、今後の商品開発や販売戦略に直接活かされる予定です。今後も小野市と協力し、地域資源を生かした商品展開を進めていく予定です。イベントを通じて、さらなる販路の開拓やプロモーション方法を練り直し、「小野うまいもんブランド」の認証を目指す活動も展開していきます。
地域の連携の重要性
流通科学大学とレッドホースコーポレーションの取り組みは、地域の生産者や住民との連携によって成り立っています。地域創生の一環として、若い力と経験豊富な事業者が協力することで、新たな魅力を生み出しています。参加する学生たちは、実地での活動からたくさんの学びを得て、地域経済や文化への理解を深めつつあります。このプロジェクトを通じて、流通科学大学は地域に根ざした教育の重要性を再認識しており、今後も神戸市を拠点にさらなる活動を広げていきます。
商品開発の背後には、地域の活性化と学生たちの成長という明確なビジョンがあります。これからも彼らの挑戦が広がりを見せることを期待したいです。