2025年大阪・関西万博 ベルギー・パビリオン特別セミナー
2025年9月18日、世界的な神経疾患である「てんかん」をテーマとし、日本医療政策機構(HGPI)が主催する特別セミナーが、2025年大阪・関西万博のベルギー・パビリオンで開催されます。このセミナーは「未来社会に向けたヘルスサイエンスの挑戦:日本と世界のてんかんのこれから」というテーマで、てんかん患者、専門家、政策担当者などが一堂に会し、現状の課題を議論します。
てんかんの現状
てんかんは、世界中で約5000万人が罹患している非常に一般的な神経疾患ですが、その治療へのアクセスは依然として限られています。診断が遅れたり、治療方法が不足していることが多く、患者にとっては「トリートメント・ギャップ」と呼ばれる問題が生じているのです。日本でも、厚生労働省が「てんかん地域診療連携体制整備事業」に取り組んでおり、地域間の格差や経済的な支援を求める声が高まっています。
社会的な影響
患者だけでなく、その家族にも精神的な負担がのしかかります。発作や生活の制約により、社会的な理解と包括的な支援が現実には追いついていないのが実情です。このセミナーは、そうした現状を打破する一助となることを目指しています。
セミナーの詳細
開催日:
2025年9月18日(木)13:00-15:00
形式:
現地開催/オンライン配信
会場:
2025年大阪・関西万博 ベルギー・パビリオン(30名規模)
言語:
日本語/英語(オンライン配信には同時通訳あり)
参加費:
無料
プログラム
開会趣旨説明(13:00-13:05)
- 関係者による挨拶
基調講演(13:05-13:35)
- 川合 謙介(自治医科大学 附属病院長)
パネルディスカッション(13:40-14:40)
- パネリスト:
- 小笠原 音弥(てんかん当事者)
- 川合 謙介(自治医科大学附属病院長)
- 笹渕 美香(長野県健康福祉部長)
- 大橋 陽平(ユーシービージャパン株式会社)
- モデレーター:鈴木 秀(日本医療政策機構 シニアアソシエイト)
質疑応答(14:40-15:00)
登壇者略歴
川合 謙介
日本てんかん学会理事長として、神経疾患に関連する研究に従事。てんかん地域医療の充実に貢献。
笹渕 美香
医療分野での経験を経て、長野県で健康福祉施策を指導。
大橋 陽平
メディカルアフェアーズ業務を通じて、新薬のエビデンス構築に貢献。
小笠原 音弥
自身の経験をもとに、社会的なスティグマの解消に取り組む。
まとめ
このセミナーは、てんかんについての理解を深め、社会全体としての支援体制を構築するための貴重な機会です。多様なステークホルダーが集い、未来志向の議論が展開されるこの場にぜひ多くの方々に参加していただきたいです。私たち一人ひとりがてんかんについて学び理解し合うことで、より良い治療環境と社会を実現できるはずです。