東京コスモス電機の定時株主総会、提案は否決も支持を受ける結果に
東京コスモス電機株式会社第67回定時株主総会の結果
2024年6月25日、東京コスモス電機株式会社(証券コード:6772)において第67回定時株主総会が開催されました。この会議では、株主提案を受けた議案が提出されましたが、会社側の提案はすべて可決され、残念ながら全ての株主提案は否決される結果となりました。
株主提案に対する賛同の広がり
しかしながら、株主提案には一定の支持が集まりました。特に第6号議案「剰余金処分の件」への賛成率は29.38%、第7号議案「定款の一部変更の件(剰余金の配当方針について)」は26.60%、第8号議案「定款の一部変更の件(取締役による株主との面談対応について)」は26.66%に達しました。これらは、Global ESG Strategy(以下、GES)の議決権行使による賛成率を上回る結果であり、多くの株主がGESの提案に賛同したことを示しています。
TOCOSの財務方針への疑念
TOCOSは、株主提案に対して反対キャンペーンを展開し、自社の財務方針を説明しましたが、その内容には一貫性が欠け、株主提案に反対するための場当たり的な主張が中心でした。これにより、TOCOS経営陣の財務に関する理解不足が明らかになったと考えられます。具体的には、配当を571円とする株主提案や、配当性向を100%にする提案に対して、TOCOSは「増配すると成長投資が制限される」と主張しましたが、GESはTOCOSの説明が誤りであると反論しました。このことから、投資を行いながらも財務健全性を維持することが可能であるとしています。
経営方針に対する説明責任
TOCOS経営陣は、長期的な成長のために投資を行うとしながらも、短期的にネットキャッシュを維持すると述べています。しかし、経営方針に関する具体的な説明がないため、株主の信頼感を損ねる結果となっています。また、現状ではすでにネットキャッシュが存在するにもかかわらず、資金資源の多様化を進める必要があると強調する姿勢には困惑させられます。
経営能力への懸念
GESは、TOCOS経営陣に対して適切な財務方針の説明と、将来の具体的な資金需要の検討を求めています。経営陣が「資本効率の改善に配慮しない」と判断されるのは避けなければならず、株主に対して透明性を持った経営を行う責任があります。さらなる株主価値の向上を目指すため、GESは引き続きTOCOSとの建設的な対話を続けていく方針です。なるべく早期に経営計画の再考が行われることが期待されます。
まとめ
株主総会における今回の結果は、TOCOS経営陣の財務方針に対する多くの疑問を浮き彫りにしました。企業が持つ資本の効率的な活用が求められる中、今後もGESはTOCOSとの連携を重ね、真に資本効率を追求する経営方針を策定するよう促していきます。
会社情報
- 会社名
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Global ESG Strategy
- 住所
- 190 エルギンアベニュー、ジョージ・タウン、グランド・ケイマン KY1-9008、ケイマン諸島
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