二国間クレジット取得に関するインフラ整備調査
令和7年度の二国間クレジット取得を目的としたインフラ整備調査(JCM実現可能性調査)が発表されました。この調査は、経済産業省から委託を受けた三菱UFJリサーチ&コンサルティングが主体となり進められます。これは、脱炭素技術の普及を目的とした重要な事業となっています。
二国間クレジット制度(JCM)とは?
JCM(Joint Crediting Mechanism)は、日本の脱炭素技術をパートナー国に導入し、温室効果ガス(GHG)排出削減に貢献する制度です。この制度のもとで、実施したプロジェクトの成果を定量的に評価し、クレジット化することにより、両国の排出削減目標の達成に寄与します。
昨今、国際的な気候変動への取り組みが加速する中、この制度の重要性は増しています。日本は特に、優れた脱炭素技術を持つ国として知られていますが、それをパートナー国で実現するためには、具体的なプロジェクトの推進が不可欠です。
JCM実現可能性調査の目的
本調査は、日本企業の脱炭素技術や製品を普及させることを目的としています。具体的には、温室効果ガスの排出削減やJCMクレジット化を実現するためのプロジェクトの組成支援を行います。
提案されるプロジェクトは、JCM FS終了後に発展させることが期待されており、環境省の設備補助事業など、政府の補助金を活用することも視野に入れています。これにより、具体的な事業計画の検討やCO2排出削減量の定量化、さらに必要に応じて相手国に向けた政策提言を行います。
募集要項
調査に参加するためには、以下の条件を満たす必要があります。最大で8件のプロジェクトが採択される予定で、各プロジェクトの予算上限は1,500万円(税抜)と設定されています。
- - 応募期間:令和7年7月14日(月)から8月15日(金)の正午まで
- - 応募方法:JCM FS事務局に事前に連絡し、必要書類を提出
応募に際しての注意事項
応募を検討される方は、事前に詳細な公募要領を確認することが求められます。関係資料は以下のウェブサイトからダウンロードできますので、必ず目を通しましょう。
公募要領・関係資料
私たちの地球環境を守るためには、一人一人の努力が不可欠です。このようなプロジェクトが進むことで、国際的な脱炭素社会への道が開かれることが期待されます。関心のある方々は、ぜひこの機会に応募を検討してみてはいかがでしょうか。