2022年度国際味覚審査機構で認定された食品の魅力
近年、食のクオリティや健康志向が高まる中で、【International Taste Institute】(国際味覚審査機構)の2022年度審査結果が発表されました。今年も世界中から選りすぐりの食品と飲料品が集まり、見事にその美味しさが認められました。特に、優秀味覚賞の受賞製品は注目を浴びています。
優秀味覚賞とは?
優秀味覚賞は、厳格な審査基準をクリアした製品に与えられる栄誉であり、そのためには70%以上の評価を得る必要があります。今年は、全世界から2,350点の製品がこの栄誉に輝き、真に優れた製品のみがその名を刻みました。受賞した製品は、品質や味覚に関して高いレベルが求められます。
公式ウェブサイトでは、2022年度の受賞製品の詳細を見ることができます。
プレステージ賞とクリスタル味覚賞
今年もクオリティが高い製品が続々と認定されました。プレステージ賞は、継続して高い評価を得た製品に与えられ、2022年度は51製品が受賞。日本からも10製品が名を連ねました。また、クリスタル味覚賞は、3年間連続で3ツ星を獲得した製品に贈られ、今年は33製品が受賞し、日本からも7製品が誕生しました。
さらに、ダイアモンド味覚賞は、10年間で7回の受賞を達成した製品に与えられる名誉であり、今年は3製品が輝きました。
グローバルな食のコミュニティの熱意
審査委員長のアラン・コクソン氏は、著名なシェフやソムリエたちが集まり、食に対する情熱をもって厳格な審査を行ったことを誇りに思っています。彼らが届ける味覚の向上に向けた取り組みが、国際的な食文化をつくり上げています。
サステイナブルな食材の重要性
2022年度は、健康や環境に配慮した製品が非常に多く出品される年でもありました。特にプラントベースミートや乳製品の代替品、ビーガン製品が大幅に増加。これらの製品は、消費者にとっての“味覚”が購入動機の重要な要素となっています。イングレディオン社の調査によると、プラントベースミートを選ぶ53%の消費者が、味覚を最重視しているとのことです。
国際味覚審査機構代表のエリック・ドゥ・スプルベルク氏も、健康で美味しい製品開発が食品業界の大きな課題であると述べ、ビーガンやプラントベースの優秀味覚賞受賞製品の増加は喜ばしい変化であると語りました。
International Taste Instituteの使命
2005年に設立された【International Taste Institute】は、ベルギーのブリュッセルに本拠を置き、味を評価し認定する国際機関です。厳選された200人以上のシェフとソムリエによる審査員団が、完全な目隠し方式で製品を評価し、企業や製品に対する偏見を排除し、公正な審査を行っています。また、受賞企業には改善点やペアリングの提案も具体的に行われ、食の向上を図っています。
仕掛け人たちの情熱や食の変革に向けた取り組みが詰まった国際味覚審査機構の活動を通じて、今後も新たな美味しさに出会うことができるのが楽しみです。次の受賞製品や情報については、公式ウェブサイトでチェックしてみてください。