Plug and Play Japanがデジタル免税プラットフォームに資金調達を実施

Plug and Play Japanが新たな出資で免税手続きの未来を切り開く

Plug and Play Japan株式会社が、免税手続きのデジタル化を進めるPie Systems Inc.に出資したことが発表されました。この出資は、2026年11月に施行される免税制度の改正を見越したものです。人気の旅行先である日本において、訪日旅行者にとっての免税体験を革新することを目指しています。

Pie Systemsの概要と意義

Pie Systemsは、2018年にアメリカのシリコンバレーで設立され、2021年からは日本市場に参入しました。主に旅行者向けの免税手続きアプリ「PIE VAT」を提供し、簡単かつ迅速に免税申請を行えるプラットフォームを構築しています。旅行者はスマートフォンを利用して直接手続きを行えるため、これまでの面倒な手続きから解放され、よりスムーズな購買体験が提供されるのです。また、免税店にとっては、初期投資や月額料金が不要で導入できるため、集客効果も期待できます。

市場の変革が追い風

2025年上半期には、訪日旅行者数が前年同期比21%増、旅行消費額は22.9%の増加が予測されています。この急激な回復に伴い、2026年11月からは免税制度が「リファンド方式」に移行します。これにより、旅行者は購入時に消費税を支払い、後日スマートフォンや電子決済を通じて返金を受けることが可能となります。この変革を背景に、免税店は新しいシステムの導入が不可欠となり、Pie Systemsの提供するサービスはますます重要性を増すことでしょう。

出資の狙いと今後の展望

Plug and Play Japanは、Pie Systemsの業界での実績や競争優位性を高く評価し、出資に踏み切りました。特に日本市場での観光客免税購入総額シェアの拡大を後押しすることを目指しています。出資を受けたPie SystemsのCEO、Sunny Long氏は、Plug and Play Japanとの関係を非常に重視しており、今回のサポートがPIE VATの成長を一層加速させると述べています。

Plug and Play Japanの執行役員COO、内木遼氏も、インバウンド需要の回復を実感しつつ、Pie Systemsが日本市場で急成長することを見ています。Plug and Playの広範なネットワークを活用することで、訪日客の購買体験向上を図り、日本の観光価値向上にも貢献したいと語っています。