児童労働撤廃に向けた重要な対話の場、院内集会が開催
2025年を目指した児童労働の根絶が叫ばれている中、国際的な注目が集まる6月12日に、衆議院第一議員会館において院内集会が行われます。この日は「児童労働反対世界デー」として知られ、世界各国で児童労働の問題を考える機会として位置付けられています。日本においても、児童労働ネットワークが事務局を担い、国会議員や国際機関、企業、NGOが一堂に会し、児童労働をなくすアクションについて議論を交わします。
現在の児童労働の実態
国連の持続可能な開発目標(SDGs)では、目標8.7において「2025年までに児童労働を終わらせる」との旨が掲げられています。しかし、2020年の時点では世界中に約1億6,000万人、つまり10人に1人の子どもが児童労働に従事していると推計されています。さらに、国際労働機関(ILO)によると、2025年までに児童労働ゼロを達成することは困難であるとみられており、今回の院内集会は、その現状を国会で議論し、解決のための具体策を模索する貴重な機会となります。
院内集会の詳細
この院内集会では、多様な関係者が集まり、児童労働の撤廃に向けた具体的な取り組みや希望についての意見を交換します。日時は2025年6月12日(木)12:00から14:00まで。会場は衆議院第一議員会館の国際会議室で、開場は11:45からとなります。報道関係者に限らず、一般市民も参加できる点が特徴です。
プログラム内容
1.
第一部(12:00~12:25) 開会挨拶や来賓挨拶が行われ、駐日ガーナ大使や法務大臣などが登壇します。
2.
第二部(12:25~13:10) ILO駐日事務所が児童労働の現状について解説。また、パネルディスカッションを通じて、企業や市民がどのように取り組むことができるかを検討します。
3.
第三部(13:10~14:00) リレートークやオープンフロアが設けられ、多様な意見交換が予定されています。
児童労働に対するアクション
院内集会の一環として、「ストップ!児童労働キャンペーン」も行われており、児童労働反対の意思表明をする「レッドカードアクション」が展開中です。SNSにレッドカードを持った写真を投稿することで、1枚あたり100円が児童労働撤廃に向けた寄付となります。
まとめ
児童労働という深刻な問題に対して、私たち一人ひとりが考え、行動することが求められています。今回の院内集会には、多くの関心を持っている市民が参加し、児童労働の現状やその解決策について考えていきたいと考えています。私たちの未来を担う子どもたちのために、今何ができるのか。ぜひ一緒に議論しましょう!