72年ぶりの「豊川稲荷 御開帳」開催決定!
豊川稲荷(圓福山 妙厳寺)は、2026年に72年ぶりとなる「御開帳」を行うことが発表されました。この行事は、普段は拝観できない秘仏を一般に開扉する重要なイベントであり、多くの人々の信仰の集まる機会となることでしょう。
新型コロナウイルスの影響で観光需要が落ち込んでいた昨今、豊川稲荷の動向は注目を集めています。2024年の正月三が日には約185万人の参拝客が見込まれており、2019年を上回る回復ぶりを示しています。このような中での御開帳開催は、さらなる集客を促進する起爆剤となることが期待されています。
豊川稲荷の歴史と信仰
本尊の鎮守・豊川吒枳尼眞天を祀る豊川稲荷は、1441年に開山された曹洞宗の寺院です。稲穂を持ち白い狐に跨る姿が印象的なこの神様は、一般に「お稲荷さん」として広まり、多くの信者から愛されています。現在の本殿は1930年に創建されて以来、多くの参拝者を迎えてきました。
戦後の1954年には秘仏の御開帳が行われ、多くの人々が希望と平和を願いました。これから72年ぶりに行われる御開帳は、時代を超えて続いてきた信仰の強さを再確認する良い機会となります。
御開帳の詳細
開催日は2026年11月1日から11月23日まで予定されています。秘仏である豊川吒枳尼眞天は、この期間開扉され、訪れる人々は神秘とのご縁を結ぶことができるでしょう。また、御開帳に合わせて設置される「御縁柱」に触れることで、御利益が得られるとされています。この「御縁柱」とは、訪れた参拝者との縁を結ぶための特別な柱であり、開帳の象徴的存在となるクライマックスの一つです。
暮らしと豊川稲荷
豊川稲荷の信仰は、武将や商人から庶民へと広がっていき、出世や商売繁盛、家内安全を願う神として知られています。特に、江戸中期以降、豊川稲荷の影響は更に強まりました。昔、名奉行・大岡越前守もこの信仰を持っており、自身の屋敷にも神様を祀ったと言われています。
御開帳の記念企画
さらに、御開帳を記念した企画として、墨絵師の西元祐貴氏による創作展示が行われる予定です。令和7年3月からスタートするこのプロジェクトは、近代文化と伝統文化が融合した新たな表現の場となります。これは地元経済の活性化を促すだけでなく、豊川稲荷に対する関心をさらに高めることでしょう。
このように、72年ぶりの豊川稲荷御開帳は多くの人々が集まるイベントとして注目されています。新たな時代に向けて、豊川稲荷での特別な体験が広がることを期待したいです。