生成AI、職場に浸透
2024-06-27 21:27:23

生成AI、職場に浸透!52%の従業員が日常的に使用、BCG調査で明らかに

生成AI、職場に浸透!52%の従業員が日常的に使用、BCG調査で明らかに



経営コンサルティングファームのボストン コンサルティング グループ(BCG)が発表した「AI at Work 2024: Friend and Foe」調査によると、生成AIは職場に急速に浸透し、52%の従業員が日常的に使用していることが明らかになりました。これは前年比で大幅な増加であり、生成AIが働き方を変える可能性を示唆しています。

調査は日本を含む世界15の国・地域において、経営幹部から従業員までを含む1万3,000人以上を対象に行われました。生成AIの活用は、企業が試験運用を終え、組織基盤に統合しはじめる“過渡期”にあると分析されています。

生成AIに対する働き手の意識



調査結果によると、生成AIが仕事に与える影響について、42%の働き手がその効用を「確信している」と回答しました。これは前年の26%から大幅に増加しています。一方、「不安を感じている」と回答した人も5%ポイント増加しており、生成AIに対する期待と不安が同時に存在していることがわかります。

特に、生成AIを日常的に使用している人の約半数は、AIの進化によって今後10年で自分の仕事がなくなるかもしれないと考えている一方で、全く使用していない人ではその割合は24%にとどまりました。

グローバルサウスにおける生成AI活用



地域別の分析では、ブラジル、インド、ナイジェリア、南アフリカ、中東諸国といったグローバルサウスの国々では、生成AI活用の効果をより確信している傾向が見られました。

一方、日本では「確信している」の割合が調査対象国中最も低く、「不安を感じている」の割合は最も高くなっています。業務での使用率も同様に、グローバルサウスの国々では経営層から従業員に至るまで、生成AIを日常的に使用する人の割合がグローバルノースの国々より高いという結果になりました。

日本では、経営層では76%と概ね高いものの、管理職で31%、従業員で16%と調査対象国中最低でした。

生成AIによる業務効率化



生成AIを業務に使用している回答者の58%が、週に少なくとも5時間の時間を節約できていると回答しました。節約した時間は、「より多くの業務をこなす」「新規の仕事に着手する」「生成AIの利用法を探る実験をする」「戦略的な仕事に取り組む」といったことに充てられています。

BCGパリ・オフィスのマネージング・ディレクター&パートナー、Vinciane Beauchene氏は、「私たちは生成AIの新時代に突入しています。楽観や好奇のまなざしを向ける段階から、生成AIが仕事に与える前向きな効果を信じ、価値を実現していく段階に来たということです。」と述べています。

今後の課題



生成AIの導入が進む一方で、従業員に対するリスキルや組織・オペレーションモデルの再構築といった課題も浮上しています。企業は生成AIを活用することで節約された時間を価値とやりがいのある活動に振り向け、従業員がそのように行動できるよう支援していく必要があります。

生成AIは、働き方を変える可能性を秘めたテクノロジーです。企業は、生成AIを効果的に活用し、従業員の不安を解消しながら、より良い未来に向けて進んでいく必要があります。


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