2023年8月のM&A市場動向
2023年8月のM&A統計によれば、今年の件数は107件となり、前年同月比では3件減少しました。しかし、この107件という数字は、13カ月連続で100件を超えるという高水準を維持しているため、依然として活発な市場であることがうかがえます。取引総額は7,102億円となり、前年同月の1兆7,628億円から約59%の減少を示しています。この減少は、大型案件の減少と小規模案件の増加によるものです。
M&A市場の特徴
今年の8月における取引の傾向として、特に注目されるのはクロスボーダーM&Aの増加です。107件のうち27件が海外案件で、前年同月の18件から大幅に増加しています。円安が続いている中、日本企業のアウトバウンドM&Aが活発に行われており、1〜8月までの累計では前年同期比で23件増の111件に達しています。これは、日本企業が海外企業の買収に積極的であることを示しています。
主な取引の詳細
最近のM&Aの中でも特に注目を集めるのが以下の3件です。
1.
三菱電機の取引(取引金額:2,223億円)
三菱電機が米国のPCI Energy Solutionsを完全子会社化する案件です。PCIは北米の電力・エネルギー運用ソフトウェアで確固たる地位を築いており、三菱はこの買収によりグローバルなスマートエナジー領域の拡大を図ります。
2.
キリンホールディングスの取引(取引金額:2,183億円)
キリンがカナダのサプリメント製造会社Jamieson Wellnessを子会社化する案件です。Jamiesonは北米市場でトップシェアを誇り、これによりキリンはヘルスサイエンス事業の強化を目指しています。
3.
ベインキャピタルの取引(取引金額:869億円)
米投資ファンドのベインキャピタルがボードルアとMBOを実施し、株式を非公開化する案件です。IT人材不足を背景にした中長期的な成長戦略を追求するための選択とされています。
M&A Onlineとは
M&A Onlineは、企業の合併や買収についての情報を広く提供するメディアとして、企業の成長や後継者問題の解決に寄与しています。読者にとって身近な情報源となるよう、日々最新のニュースを発信しています。
まとめ
8月のM&A市場は依然として活発であり、特に海外への拡大の動きが顕著です。これからの市場動向にも注目が集まります。