腸内フローラ改善の影響
2025-07-24 10:50:41

腸内フローラの改善が高齢者の認知力に貢献!新研究報告

腸内フローラ改善がもたらす高齢者の認知機能向上



シンバイオシス・ソリューションズ株式会社が実施した研究により、高齢者の認知機能が腸内フローラの改善によって顕著に向上する可能性が示されました。特に、タモギタケ、モリンガ、米ぬかといった特定の食品を8週間摂取した日本人高齢者において、認知機能が改善されたことが確認されました。これは高齢者の認知機能低下に対して新たなアプローチとなることが期待されています。

研究の背景



高齢化が進む日本において、認知症や軽度認知障害(MCI)の影響は深刻な社会問題です。2022年には、日本国内で443.2万人の高齢者が認知症を抱えており、MCIの高齢者は558.5万人と推計されています。そのため、認知症やMCIの予防は今後ますます重要な課題となるでしょう。

これまでの研究から、腸内細菌叢がこれらの問題に関与していることが示唆されており、今回はその特定の食品介入が高齢者の認知機能にどう影響を及ぼすかを検証しました。

研究概要と方法



対象となったのは60歳から79歳までの高齢者で、彼らにタモギタケ、モリンガ、米ぬかのいずれかを8週間摂取してもらう食品介入試験を行いました。集まった144名の男性と87名の女性の中で、認知機能が改善した「レスポンダー」と改善しなかった「ノンレスポンダー」が分かれました。

特に興味深いことに、レスポンダーグループでは腸内フローラの変化が見られ、それが認知機能改善と関連していることが確認されました。これにより、腸内細菌叢をターゲットにした食品の選択が、認知機能の改善に寄与する可能性が浮かび上がります。

具体的な成果



腸内フローラの検査の結果、特定の腸内細菌(Agathobaculum、Blautia、Faecalibacterium、Parabacteroides、Phascolarctobacterium)の変動が、認知機能の改善に寄与することが示されました。しかし、レスポンダー群内でも、改善される認知機能の項目には違いが見られました。これにより、腸内細菌の構成が認知機能改良に大きな影響を持つことが示唆されます。

また、視覚記憶力や単純注意力、運動速度に関しては改善が見られないなど、腸内細菌が作用しにくい領域もあることが明らかになりました。

今後の展望



この研究は、従来の医薬品とは異なる視点から高齢者の認知機能改善を図る新たな道を示しています。今後は腸内細菌叢の検査結果を基に、最適な食品を選定し継続摂取することで、認知機能の維持やMCI予防に寄与できる可能性があります。これは日本の高齢化社会における重要な課題解決の手助けとなることでしょう。

企業情報



シンバイオシス・ソリューションズ株式会社は、腸内細菌叢の研究とその改善を介した疾病予防のための機能性食品の開発を行うヘルステック・バイオベンチャーです。今後もさらなる研究成果を発表し、高齢者の健康維持に貢献することを目指します。


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会社情報

会社名
シンバイオシス・ソリューションズ株式会社
住所
東京都千代田区神田猿楽町2-8-11VORT水道橋Ⅲ 3F
電話番号

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