データセンター革新
2025-04-17 14:34:17

富士通、環境を守るデータセンター革新に挑む新提携

富士通は、Supermicroおよびニデックと手を組み、データセンターの電力使用効率の向上を目指しています。環境問題が深刻化する中、AI技術の浸透により、コンピューティングリソースの需要が増加しています。その結果、データセンターでの電力消費も急上昇し、電力供給の不足や高コストが社会問題化しています。

そこで、今回の協業により、富士通は40年以上の水冷ハードウェア技術を提供し、Supermicroの高性能GPUサーバ、ニデックの冷却システムを組み合わせます。この協力によって、データセンターの新しいエネルギー効率のソリューションを開発し、2025年度末までに業界最高水準であるPUE(電力使用効率)を実現することを目指します。

データセンターでの冷却方法は多くの場合、空冷方式が主流ですが、この方式はPUEが1.6程度と、冷却効率が課題です。一方、水冷方式はその冷却効率が高く、PUEが1.2に達し得ます。しかし、水冷システムの導入には高度な専門知識や技術が求められ、導入コストが高いため、広まるのが困難です。

この課題を解決するため、富士通はその専門的知識と技術を活かし、独自の水冷監視制御ソフトウェアも開発。その詳細はリアルタイムで水冷ハードウェアとサーバの運用状態を監視し、運用の最適化を図ります。その結果、従来の空冷方式と比較して、データセンター全体のエネルギー効率を最大40%向上する見込みです。

Supermicroは、水冷を想定した高密度で高性能なAIサーバシステムを提供することで、ファンを排除し、電力消費を大幅に削減します。また、設置環境も改善する効果が期待できます。

ニデックは、高効率な冷却システムを供給し、これによりデータセンター内の熱管理を最適化し、全体の省エネルギー化を達成します。今後、本協業を通じて3社は、データセンターにおける冷却電力の削減を実現し、持続可能な社会の実現に寄与することを目指します。

さらに、富士通は2025年度第1四半期に水冷システムのトータルソリューション「Fujitsu Liquid Cooling Management for Datacenter」を提供開始します。このサービスは、データセンターの水冷化を検討する顧客や、省エネルギーを目指す顧客に向け、導入から運用・保守まで一括して支援することをし、初期投資費用抑制を図ります。

協業を通じて、富士通、Supermicro、ニデックの3社が連携し、データセンターのエネルギー効率を向上させることで、より快適で持続可能な社会の実現に寄与したいと考えています。私たちの取り組みが、今後のデータセンター運営の新基準を作り出すことを期待し、技術革新に挑戦し続けます。


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会社情報

会社名
富士通株式会社
住所
神奈川県川崎市中原区上小田中4-1-1
電話番号

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