ソシエタ・ガスドッティ・イタリアがIFS Cloudを導入
2025年7月21日、イタリア・ローマのサプライズ発表から、ソシエタ・ガスドッティ・イタリア(SGI)が大手エンタープライズソフトウェアプロバイダーのIFSと新たにパートナーシップを結び、フィールドサービスをデジタル化することが伝えられました。この取り組みは、国内のエネルギーセクターの運営を非常に革新するものと期待されています。
SGIは、イタリア全土に広がる1,800キロメートル以上の高圧ガスパイプライン網を有しており、エネルギーインフラの安全性と効率性の確保に努めています。IFS Cloudを選択した背景には、フィールドサービス管理(FSM)のプロセスをよりスマートで敏捷な形へと進化させる必要があり、デジタル変革を進めるための鍵となるものであるという理由があると考えられます。
このクラウドプラットフォームでは、計画、フィールドモビリティ、作業許可管理、サプライヤー調整など、フィールド業務に必須となる機能が提供されます。SGIの目指すところは、安全性を重視しつつデータ品質を向上させ、効率性やトレーサビリティ、リアルタイムでの可視性を高めることです。このような高い目的意識のもと、SGIはIFS Cloudを通じて新たな価値を生み出すことを狙っています。
SGIの最高執行責任者Raffaele Maiello氏は、「IFS Cloudの導入は、透明性を高め、より効率的かつ強靭な業務運営へつながる戦略的な投資です」と語ります。また、IFSグループの一員であるCopperleafの意思決定分析ソリューションとの連携により、データ駆動型のアプローチを採用し、より良い投資決定と業務の連携を図る意向が示されています。これにより、サービスの継続性や持続可能性の向上が期待されています。
特に注目されるのは、SGIとIFSのチームが協力して開発したソリューションが、規制の遵守や業務継続性の確保だけでなく、近代的で効率的なサービスモデルを実現することに焦点を置いている点です。この協業は、エネルギーの持続可能性と共に特定のビジネスニーズに応じた解決策を提供するためのものです。
「このプロジェクトでSGIをサポートできることを誇りに思います」と、IFSプラットフォームのイタリアでのプリセールス責任者であるRuggero Breda氏はコメントしました。SGIのような戦略的プレーヤーからの信頼は、エネルギー分野での当社の能力を示すものであり、具体的かつ価値の高いソリューションを提供できることを確信しています。
最後に、IFS CloudによってSGIは、業界の未来の課題に対する強固で拡張性の高いプラットフォームを手に入れ、イタリアのエネルギーシステムでの技術革新をリードする企業としての地位をさらに強化していくことでしょう。
SGIの概要
ソシエタ・ガスドッティ・イタリアは1960年代からの歴史を持つ、イタリアでの独立系天然ガス輸送事業者です。約1,800キロメートルの高圧及び中圧パイプラインネットワークを通じて、安全かつ効率的なガス輸送サービスを展開しています。また、SGIは今後のエネルギーの脱炭素化に向けた各種イニシアティブを進めており、持続可能なエネルギーの供給に努めています。
まとめ
このように、SGIとIFSのパートナーシップは、エネルギー業界におけるデジタル変革の新しい潮流を生み出すものであり、その先駆的な取り組みがどのように進化していくのか、今後の展開が注目されます。