中国の大学の現状
2020年2月下旬、本来であれば新学期が始まる予定でした。しかし、新型コロナウイルスの影響で大学への登校が禁止され、授業は急きょオンラインに移行しました。各大学ではZoomなどのウェブ会議サービスを利用して、3月からオンライン授業を実施しています。
上海交通大学の教員は、「普段発言しない学生がチャットを通じて積極的に意見を表明するなど、思いがけない効果も見られた」と伝えています。しかし、卒業時期が当初の予定から遅れる可能性がある中で、円滑な大学生活は難しい状況です。
学生の就職活動の困難
オンライン授業を受けている学生たちですが、非常に大きな問題となっているのが就職活動です。多くの企業が採用活動を中断し、日本での就職を希望する中国人学生が日本に来ることができず、動きにくい状況が続いています。
3月24日と25日には「StudyGoWork JAPAN 面接会」が予定されており、これは新型コロナウイルスの影響でオンライン参加を受け入れる形式になっています。このような新しい試みによって、中国人学生の参加希望者が増加しています。企業にとって、優秀な中国人学生をオンラインで採用できるチャンスとなるかもしれません。
Study Go Work JAPAN とは?
「Study Go Work JAPAN」は、日本での就職を希望するアジアの理系外国人学生に向けて、日本語授業を無償で提供し、面接会に招待するプログラムです。この取り組みは、2020年3月時点で、アジア9か国からの18大学と提携しています。面接会では、日本企業が集まり、オンラインでの効率的な面接を実現します。
このプログラムは、専門性やスキル、日本語レベルを基にした学生選びや面接のアレンジなどの事前準備を、株式会社ASIA to JAPANが行います。採用企業は、必要な学生との選考に集中でき、参加費が無料なのも企業側にとって大きな利点です。採用が確定した際にのみ成功報酬として費用が発生するため、リスクが低いのが特徴です。既に120社以上の企業が参加しており、毎月1回以上開催されています。
次回の面接会では、通常の対面面接の形式ではなく、新型コロナウイルス感染症の影響により、オンラインでの参加が可能です。
会社概要
「Study Go Work JAPAN」を運営する株式会社ASIA to JAPANは、東京都中央区日本橋に本社を構え、大阪にもオフィスがあります。サイトには、詳細な情報が掲載されています。
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これからも、学生と企業の架け橋として、積極的な支援を行っていく所存です。