フランス文学とマンガの秋
2022-10-19 15:09:08

フランス文学とマンガの饗宴!「読書の秋 2022」で特別イベントが開催

読書の秋 2022:フランス文学とマンガの融合


2022年の「読書の秋」は、特に注目すべきイベントが多数予定されています。今年で第15回を迎えるこのイベントでは、フランスから話題の作家やマンガ家を招き、3年ぶりに彼らとの直接の交流を楽しむことができる機会が設けられています。新型コロナウイルスの影響もあって厳しい時期を経た後、ようやくフランス文化の「今」を直接体感できるのです。

フランスの文学界の今を知るチャンス

この秋、特に注目してほしいのがフランスで最も権威のある文学賞であるゴンクール賞の最優秀新人賞を受賞した作家、マイリス・ベスリーです。彼女は11月15日に関西学院大学で講演を行い、自著の『ベケット氏の最期の時間』について語ります。この作品は、ノーベル賞作家サミュエル・ベケットの晩年を描いたもので、ベスリーの文学界における成長過程や、彼女が受けた影響について深く掘り下げてくれるでしょう。また、参加者は逐次通訳も利用できるため、言語の壁を気にせずに楽しむことができます。

フェミニズムと文学の交差点

11月12日には、著名なフェミニズム作家モナ・ショレとの対談も行われます。彼女のベストセラー『魔女女性たちの不屈の力』の日本発売を祝念し、ショレと津田塾大学の木村朗子が女性の表象や歴史を語り合う貴重な機会が提供されます。文学の中での女性の位置づけや、社会的背景についての対話は、参加者にとって新たな視点を得る大チャンスです。

京都とフランスを結ぶ架け橋

さらに、11月17日にはフランスの著名作家ミュリエル・バルベリによるトーク&サイン会が開催されます。彼女の新刊『京都に咲く一輪の薔薇』は、彼女が京都に抱く愛情や体験が綴られた作品です。バルベリは自身の日本との絆を語り、作品を通じて京都の美しさを伝えてくれます。

マンガ文化とワインの饗宴

さらに漫画に関心がある方には、11月6日に行われるエティエンヌ・ダヴォドーと尾瀬あきらによるトークショーが楽しみです。彼らは漫画とワインという意外な組み合わせを通じて、どのように相互作用するのかを語り合います。日本酒とフランスのワインの違い、あるいはその共通点に触れることで、文学や芸術の新しい視野が広がるでしょう。

社会問題を考える

また、トマ・マチューによる講演会では、ハラスメントや性差別をテーマとしたバンド・デシネ作品『クロコダイル』の中で描かれる社会問題について触れます。この作品は、日常の中で潜む性暴力や差別について考えるきっかけを提供してくれます。

さまざまな催し、全てが無料

すべてのイベントは入場無料で、逐次通訳もついていますので、英語やフランス語に自信がない方でも安心して参加できます。

読書の秋、フランス文化を体感しよう!

今年の「読書の秋」は、フランス文学やマンガの深い魅力を直接体験し、知識を深める絶好のチャンスです。地域の文化を享受し、世界の文学やアートに触れる貴重な機会となることでしょう。ぜひ、足を運んでみてはいかがでしょうか。

会社情報

会社名
関西日仏学館
住所
京都市左京区吉田泉殿町8
電話番号
075-761-2105

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