宮城県における防災訓練とNECネッツエスアイの役割
2025年8月31日、宮城県丸森町で行われた「令和7年度宮城県9.1総合防災訓練」に、NECネッツエスアイ株式会社が参画しました。この訓練は、毎年「防災の日」である9月1日に実施され、地域住民や防災関係者が集まって災害への理解を深めることを目的としています。
訓練の概要
訓練は午前9時から正午までの間に行われ、78の団体が参加し、約2,000人の住民が集まりました。29の訓練種目が設定され、住民の防災意識の向上や防災力の強化が図られました。この訓練においてNECネッツエスアイは、災害時の映像伝送環境を構築し、情報の迅速な共有が可能な仕組みを提供しました。
映像伝送環境の構築
従来、災害時には多くの情報が入り乱れ、適切な判断が難しくなることがありました。しかし、NECネッツエスアイでは、各訓練現場の映像を集約し、災害対策本部にリアルタイムで伝送するシステムを導入しました。具体的には、参加した職員や隊員のボディカメラ、スマートグラス、さらに宮城県警本部のヘリコプターや仙台市消防局のドローンによる空撮映像を合わせ、現場の情報を正確に把握することが可能となりました。
その結果、映像はディスプレイに表示され、地図情報とともに位置関係が可視化されました。これにより、現場の状況がスムーズに理解できるようになり、効果的なコミュニケーションが実現しました。
クラウドベースでの情報共有
NECネッツエスアイでは、撮影した映像をクラウド上に集約し、各通信端末に配信するシステムを開発しました。このクラウドベースの環境は、現場と災害対策本部との情報共有を効率的に行い、迅速な意思決定を可能にします。平時においても通常の会議などに活用できる仕組みです。
地域の声
「宮城県9.1総合防災訓練」へのNECネッツエスアイの貢献に感謝の意を表するコメントでは、映像伝送環境の導入によって訓練会場での状況把握や連携が非常にスムーズになったと称賛されました。このことは、迅速で効果的な応急対策訓練の実施に繋がり、地域防災力の向上に寄与するとされています。
今後の展望
NECネッツエスアイは今回の訓練で得た経験やノウハウを基に、さらなるソリューション開発や災害支援に取り組むことで、社会全体のレジリエンス強化に寄与していく方針です。安心で安全な社会の実現に向けて、引き続き地域防災に貢献していく意向を示しています。
参考リンク
宮城県防災訓練の詳細
NECネッツエスアイのソリューション