KGモーターズが13.9億円を調達
KGモーターズ株式会社は、代表取締役CEO楠一成のもと、1人乗り小型EV「mibot」の量産に向けて、シリーズAラウンドの1stクローズにおいて13.9億円の大規模な資金を調達しました。これにより、同社は持続可能な移動手段として注目される「mibot」の開発をさらに加速させていく計画です。
調達資金の詳細
今回の資金調達は、環境エネルギー投資をリードとする複数の投資家からのエクイティ投資とデットファイナンスのバランスを取る形で行われました。エクイティでは、7.75億円を調達し、デットファイナンスとしては6.15億円が確認されています。この結果、KGモーターズの累計資金調達額は20.2億円に達しました。
具体的には、三井住友銀行やみずほ銀行、日本政策金融公庫といった金融機関からの融資を受けており、さらに、株式会社キーレックスによる社債引受も行われています。
mibot予約状況
「mibot」の人気は非常に高く、2024年8月の予約開始以降、累計2200台を超える予約が入っています。特に法人向けの予約が急増しており、2025年1月には400件以上の予約を達成しました。mibotは小型で経済的な移動手段として、多くの企業から注目されています。
量産工場の設備投資
調達した資金は、KGモーターズの量産工場である「Mibot Core Factory(MCF)」における初期設備投資に充てられる予定です。この工場は、「mibot」の量産体制を構築する核心的な役割を果たします。
市場での期待
mibotは、軽量でコンパクトなデザインが特徴で、限られた駐車スペースでの利用も容易です。特に、営業や点検、巡回などの業務を一人で行う際には、非常に有効なツールとなるでしょう。環境への配慮やコスト削減を重要視する企業が増えている中でも、mibotの需要は高まる一方です。
投資家のコメント
今回の資金調達に参加した投資家たちも、KGモーターズ及び「mibot」に対する期待を表明しています。株式会社環境エネルギー投資の林氏は、「人の移動が変わることで社会が変わる」と信じており、KGモーターズのevが普及することで、大きな社会の変革が期待できると述べています。さらに、運営するMGXファンドを通じて地域の脱炭素化を目指す株式会社ドーガンの二宮氏も、「mibotが地域の持続可能な交通手段に貢献することを希望しています」と語っています。
今後の展望
KGモーターズは、2025年10月の「mibot」量産開始を目指しさらなる展開を予定しています。次回の資金調達ラウンドでは、増え続ける予約に対応するため、生産体制の強化や原価低減に向けた追加設備投資を行う計画です。加えて、事業拡大に向けた戦略的な協業や新たなパートナーシップの構築にも努めていく方針です。
KGモーターズの挑戦は、私たちの未来の移動の選択肢を広げる、まさに新たな時代の幕開けを告げています。今後の進展から目が離せません。