メドミライ、約9.4億円の資金調達を成功
株式会社メドミライは、このたび新たに約9.4億円の資金調達を実施し、事業の発展とメタボリックシンドローム対策に向けた新技術の展開を加速させることが明らかになりました。今回の調達には、小野デジタルヘルス投資合同会社やARKRAY & PARTNERSが参画しており、さらなる成長が期待されています。
社会的課題に応える医療の新しいかたち
日本は少子高齢化が急速に進んでいる中、個々の健康を守るための情報インフラや少ない医療資源を効率よく活用した医療システムの構築が急務となっています。メドミライは「世界の人々に、明るく健やかな未来を」という理念を持ち、テクノロジーとサイエンスを融合させた新たな医療提供を目指しています。特に、内臓脂肪症候群であるメタボリックシンドロームに注目し、生活者と医療者をつなぐデジタルヘルスプラットフォームの構築を進めています。
メタボリックシンドロームとは
メタボは、内臓脂肪型肥満に高血圧、糖尿病、脂質異常などが複合的に関わる生活習慣病であるとされています。日本においては、メタボの重症度が医療費に大きな影響を与えることが知られており、心疾患や脳血管疾患の死因が上位に位置しています。そのため、メタボ対策は医療費の抑制や QOL(生活の質)の維持の観点から見ても重要な課題です。
具体的な対策とサービス
メドミライの主なプロジェクトとしては、メタボ治療を支援する医療機器プログラム「MED MIRAI」が挙げられます。このプログラムは、健康診断データを解析・可視化し、メタボリスクの予測を行うアプリ「MIRAMED」と連携し、安全かつ効果的なパーソナルな健康管理を実現するものです。これにより、患者と医療者が協力して生活習慣を改善し、メタボリックシンドロームの予防に貢献しています。
事業の展開と将来性
現在、メドミライは2022年から遠隔特定保健指導サービスの提供を開始しており、初年度には離脱率ゼロを達成しました。今後は、健康診断センターと協力し、診察から保健指導までトータルで提供していく方針です。中長期的には、オンラインで家庭医として役立つ遠隔医療サービスを展開し、メタボ対策における新たなスタンダードを築くことを目指しています。
投資家からの期待
今回の資金調達に際し、投資家たちからは期待と評価の声が多く上がっています。ARKRAY & PARTNERSの鬼形ゼネラルマネージャーは、デジタルヘルスがもたらす生活習慣病管理の可能性を評価し、その成長に寄与する意向を示しました。また、i-nest capitalの本蔵パートナーも、メドミライの先端技術に賛同し、将来的なリーディングカンパニーへの成長を期待しています。
おわりに
メドミライは、メタボリックシンドロームという複雑な社会的課題に対し、独自のアプローチで立ち向かう企業です。今回は新たな資金調達を通じて、その成長戦略に拍車をかけることとなりました。今後も健康産業の発展と日本の医療システムの改善に寄与していくことに注目です。
会社概要
- - 会社名: 株式会社メドミライ
- - 設立: 2021年5月
- - 所在地: 東京都文京区本郷7-3-1 東京大学南研究棟アントレプレナーラボ
- - 代表者: 小野寺達也
- - ウェブサイト: メドミライ公式