IHIは、国際宇宙ビジネスカンファレンス「SPACETIDE2024」にパネリストとして参加します。
「SPACETIDE2024」は、一般社団法人SPACETIDEが主催する国際的なカンファレンスで、今年度は「APAC(アジア太平洋地域)から世界へ:多様なコミュニティが紡ぐ宇宙ビジネス」をテーマに、世界とアジア太平洋地域、安全保障と商業宇宙など、多岐にわたるテーマで約50のセッションが開催されます。
IHIは、7月8日に開催される「セキュリティ・セーフティ×宇宙産業」をテーマとするパネルディスカッションに2つ参加します。
1つ目は、「ロケット市場の多様な輸送需要を捉えそれぞれの勝ち筋を見極められるか?」というテーマのパネルディスカッションです。ここでは、ロケット市場の現状や今後の展望について、専門家と共に議論を行います。
2つ目は、「次世代の衛星ソリューションは海洋関連技術と市場をどのように革新するか?」というテーマのパネルディスカッションです。IHIは、衛星を用いた船舶監視の高度化を図るべく、2023年度より経済安全保障重要技術育成プログラムにて「船舶向け通信衛星コンステレーションによる海洋状況把握技術の開発・実証」を進めています。このパネルディスカッションでは、IHIが開発を進めている衛星VDESについて、その技術的な詳細や今後の展望について議論します。
衛星VDESは、船舶位置情報の把握と相互通信が可能な次世代海上通信インフラです。従来のAIS(船舶自動識別装置)を拡張したシステムで、衛星を利用することで、全地球規模で送受信し、遠洋でも連携することが可能となります。IHIは、衛星VDESの社会実装に向け、「衛星VDESコンソーシアム」を設立し、代表幹事としてコンソーシアムの活動を推進しています。
「SPACETIDE2024」では、30か国から1,200人以上が参加し、世界中の宇宙ビジネス関係者が集まります。IHIは、このカンファレンスで衛星VDESを用いたソリューションを紹介することで、全世界での衛星VDESの実装を推進し、より安全・安心な海上の実現を目指します。
さらに、IHIは今後、イプシロンロケットを活用した打上げサービス事業への参画を予定しており、宇宙へのアクセス拡大にも貢献していきます。
IHIは、航空エンジン・ロケット分野を成長事業と位置づけ、宇宙・地上・海中データ利活用の取り組みを積極的に推進しています。今後も、様々な技術革新を通じて、社会に貢献していきます。