廃漁網アップサイクルのamu
2023-08-01 09:30:48
廃漁網アップサイクルで海洋環境問題解決を目指すamu株式会社、シードラウンドで資金調達を実施
廃漁網のアップサイクルで海洋環境問題解決を目指すamu株式会社、シードラウンドで資金調達を実施
近年、深刻化する海洋プラスチックゴミ問題。その中でも、漁具が占める割合は大きく、環境問題として大きな課題となっています。amu株式会社は、この課題解決を目指し、廃漁網のアップサイクル事業を展開するスタートアップ企業です。
同社は、宮城県気仙沼市に拠点を置き、世界三大漁港の一つである気仙沼市の漁業現場と連携し、廃漁網を回収、リサイクルすることで、新たな価値を生み出す製品を開発しています。
漁網の海洋投棄による深刻な環境問題
毎年800万トンものプラスチックゴミが海洋に流出しており、その約40%が漁具と言われています。流出した漁具は、海洋生物に絡まり命を落とす「ゴーストネット」を引き起こすなど、深刻な環境問題を引き起こしています。さらに、陸上まで使用した漁具を持ち帰ったとしても、漁業者は産業廃棄物として費用を負担して廃棄する必要があり、そのほとんどが焼却や埋め立て処理が行われています。
amuの目指す未来
amuは、海に流出する前に漁業者から漁具を回収し、再資源化することで、この深刻な問題の解決を目指しています。まずは、ナイロン漁網を再資源化する事業を進めており、廃漁網を資源と捉え、新しい価値を付加するアップサイクル製品を開発しています。
社会貢献と事業成長への期待
amuのビジネスモデルは、社会貢献と事業成長を両立させる可能性を秘めています。ANOBAKAの松永和彰氏は、amuの事業に対して、「ソーシャルインパクトが大きい課題に取り組むamuのビジネスに深い感銘を受けました」とコメントしています。
資金調達の目的と今後の展望
今回の資金調達により、amuは全国の漁港からの漁網回収費、そしてテストマーケティングを目的とした販売を行う商品の開発費に充当する予定です。
同社は、気仙沼をはじめとする全国の漁業者やリサイクラーの方々との連携を強化し、世界市場で年次8.6%成長、2030年には3兆6,000億円の市場予測がある再生海洋プラスチック市場に参入することを目指しています。
amuの挑戦は、海洋環境問題の解決だけでなく、新たな産業の創出にもつながる可能性を秘めています。今後のamuの活動に注目です。
amu株式会社について
設立: 2023年5月
代表取締役: 加藤広大
本社所在地: 〒988-0017 宮城県気仙沼市南町2丁目2-25
事業内容: 廃漁網の回収、プロダクト開発販売
HP: https://www.amu.co.jp/
会社情報
- 会社名
-
amu株式会社
- 住所
- 宮城県気仙沼市南町2-2-25
- 電話番号
-