遠隔心臓リハビリ
2019-10-29 15:00:55

遠隔心臓リハビリテーションの新たな扉へ-株式会社リモハブと国立循環器病研究センターの共同研究

株式会社リモハブと国立循環器病研究センターの共同研究



株式会社リモハブは、国立循環器病研究センターとの新たな共同研究を開始しました。この研究では、心臓疾患患者向けに、通院による心臓リハビリテーションと在宅で行える運動療法の組み合わせが検討されています。在宅療法の一部は、リモハブが開発した遠隔リハビリテーションシステムを通じて監視され、専門家とのビデオ通話でサポートが提供されるという画期的な取り組みです。

臨床試験の内容



この臨床試験では、3か月間の介入が行われ、運動耐容能や複数の健康指標の変化が評価されます。具体的には、運動耐容能や血圧、脂質、糖尿病、喫煙習慣、さらに抑うつの指標についての調査が行われ、国立循環器病研究センターが集めた2009年から2018年までのデータと比較することで、効果の検証が実施されます。これにより、在宅での健康管理が患者に与える影響を科学的に明らかにすることが期待されています。

日本における心疾患の現状



心疾患は日本において死因の第2位であり、その中でも特に心不全が主な原因となっています。高齢者が多いこの患者層においては、通院が難しいケースが多く、実際にリハビリテーションを受けられる患者は全体の1割未満という現実があります。リモハブが目指すのは、IoT技術を駆使して、自宅でも高品質な医療を受けられる環境作りです。この独自のシステムは、医療従事者による遠隔での管理を可能にし、安心して心臓リハビリテーションを行えるよう設計されています。

リモハブのシステム構成



リモハブの提供するシステムは、患者の状況をリアルタイムでモニタリングする「アプリ」を搭載したタブレット、心電波形を取得する「ウェアラブル心電計」、そしてIoT技術を用いている「スマートエルゴメーター(エクササイズバイク)」で構成されています。これにより、患者は自宅にいながらにして、医療機関の専門家によるモニタリングやアドバイスを受けることができます。データはクラウドを通じて送信され、医療機関からはデータに基づき指導が行われます。

国立循環器病研究センターの役割



国立循環器病研究センターは、心臓病や脳卒中患者に対する高度な専門医療を提供するナショナルセンターとして、1977年に設立されました。近年では、最先端医療技術の開発と、それに伴うオープンイノベーションを推進し、循環器病の治療法の革新に努めています。このセンターにおいては、世界から注目される研究が行われており、今後の心臓疾患治療の新たな可能性が探索されています。

まとめ



リモハブと国立循環器病研究センターの両者が手を組むことで、未来の心臓リハビリテーションが大きく前進することが期待されます。在宅でのリハビリ環境が整うことで、多くの患者が健康的な生活を取り戻す手助けとなるでしょう。高齢化社会において、これらの取り組みの意義は今後ますます重要になってくると言えるでしょう。

さらに、リモハブは、その理念に基づき、遠隔リハビリテーションを普及させることで、心疾患の予後を改善し、より多くの人々に健康をもたらすことを目指しています。

会社情報

会社名
株式会社リモハブ
住所
大阪市淀川区西中島4丁目3-24GATE TERRACE SHINOSAKA 3F
電話番号
06-7494-3400

トピックス(科学)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。