視度補正機能搭載の次世代ARグラスレンズ『Cellid Precision Fit Lenses』登場

Cellid、ARグラス用新レンズを発表

次世代デバイスとしてのARグラスが注目を集める中、Cellid株式会社が新たに発表したのは、視度補正機能を搭載した『Cellid Precision Fit Lenses』です。この革新的なレンズは、ARグラスの可能性を大きく広げるアイテムであり、特に視度補正が求められるユーザーにとっては大きな利便性を提供します。

ARグラス市場の成長とニーズ

世界の人口のおよそ半数がメガネを使用しているとされており、ARグラスの普及には視度補正機能が欠かせません。Cellidはこのニーズに応えるべく、独自の光学シミュレーション技術と生産技術を活用し、従来のメガネと同等の薄さと軽さを持つARグラス用レンズの開発に成功しました。この『Cellid Precision Fit Lenses』は、視度補正とAR画像を快適に体験できるよう設計されています。

特徴と機能

『Cellid Precision Fit Lenses』の魅力は、その視度補正機能に始まります。これにより、実世界の物体がクリアに見え、快適なAR体験が得られます。さらに、ライトフィールドコントロール機能を持ち、AR画像の光学的距離を調整することが可能です。これによりユーザーは、自身の作業環境に合わせた最適なAR体験を実現できます。

特に、近距離での作業を行う場面では、作業動画やARマニュアルを参照しながら、適切な距離でAR画像を確認することができるようになります。これにより、実作業を行う際の利便性が飛躍的に向上します。また、CellidのフルラミネーションタイプのARグラスレンズと組み合わせることで、従来の眼鏡店での装着も可能となります。

技術的課題と解決策

ARグラスの主要コンポーネントにおいて、レンズの構造的な矛盾が存在します。平面と曲面という二つの形状をどう組み合わせるかが重要な課題であり、従来の球面レンズでは必要な強度を保ちながら厚みが増してしまっていました。Cellidはこの問題を解決するために、独自の「SCL技術」を開発しました。こうした技術の向上によって、次世代の『Cellid Precision Fit Lenses』の製品化が可能となりました。

今後の展望とCEOのビジョン

Cellid株式会社の代表取締役CEO、白神賢氏は、「新しい『Cellid Precision Fit Lenses』の発表を通じて、多くの人が日常生活の中でAR体験を享受できることを期待しています。さまざまな業界でのARグラスの活用が加速するでしょう。」とコメントしています。Cellidは今後もARグラスの設計や製造技術を進化させ、業界との連携を深めることでアプリケーションの拡充を目指します。