Pepperを使った金融教育プログラムの概要
ソフトバンクロボティクス株式会社は、最新の教育事業として人型ロボットPepperを活用した授業プログラムに「金融リテラシー教育」を新たに加えました。このプログラムは、Pepperを用いた学習法を提供する「Robo Blocks(ロボブロックス)スクールテンプレート」の一環であり、特に教育を受けることが重要視される自治体や非営利団体に向けて提供されます。
教育の背景と必要性
近年、急速に進行するキャッシュレス社会において、子供たちが金融に関する基礎的な知識を身につけることが求められています。「見えないお金」という新たな概念に対する理解を深め、自立した金融生活を送るためのスキルを育てることがこのプログラムの目的です。
プログラムの内容と流れ
基本編: 信用の理解を深める
子供たちは「信用」と「信頼」という言葉の違いや、社会で信用を築くことの重要性を学びます。カードワークや実際の事例を通じて、信用の形成がいかにして行われるのかを体験的に理解します。
応用編: キャッシュレスとの付き合い方
次に、キャッシュレス社会における「見えないお金」の取り扱いや、それに伴う売り手と買い手の視点を学ぶレッスンが行われます。具体的には、ワークシートを通じて実践的な考え方とスキルを身につけます。
さらに、「複利的思考」に関するセッションも行い、「数学」や「計算」の視点だけでなく、身近な事例を用いて子供たちが複利の概念を理解する手助けをします。この部分では、利子や奨学金について深く考え、資金を有効に活用する術を学んでいきます。
教材の提供と今後の展望
このプログラムは、一般財団法人LINEみらい財団との連携によって実現されました。また、Pepperがアシスタントティーチャーとして授業に参加することで、子供たちの好奇心を刺激し、インタラクティブな学びを提供します。
■ソフトバンクロボティクスの展望と役割
ソフトバンクロボティクスは、2014年にPepperを発表して以来、様々なロボット技術の開発を進めてきました。現在、全世界で多くの教育機関におけるプログラムで利用されており、次世代のリーダー育成に向けた重要な役割を担っています。
今後もこのプログラムを通じて、金融リテラシー教育を含む多様な学びの場を提供し、学校や地域社会におけるロボットの役割を更に拡充していくことでしょう。