新EMS実証実験
2025-09-01 11:30:25

IHIインフラシステム堺工場で新エネルギーマネジメントシステムの実証実験開始

IHIインフラシステム堺工場で革新的EMS実証実験がスタート



2025年7月から2026年3月までの期間に、IHIインフラシステム堺工場で新しいエネルギーマネジメントシステム(EMS)の実証実験が行われることが決まりました。この実証は、エネゲートとエナジーカラリングが共同で実施し、回路電圧の測定を行わずに有効電力と力率を推定する新しいアプローチに基づいています。製造業においては、老朽設備を最大限に活用しながらエネルギーの最適化を目指すレトロフィットの需要が高まっており、この実証実験の成果が期待されます。

背景



今、製造業の現場では、省エネルギーや生産性向上が急務となっています。技術の進展により、コストや導入の手間を最小限に抑える手段が求められており、特に電圧センサーを使用しない新しい測定技術は、現場での即時活用が可能となる利点を持っています。この実証実験では、エネゲートの計測技術とエナジーカラリングのAI技術を融合させ、短時間でメンテナンス不要なEMSを実現することが目的です。

実施内容



実証実験の実施場所は、IHIインフラシステム堺工場の高圧受電キュービクルです。具体的な内容は以下の通りです:
  • - リアルタイム推定技術の検証: 電圧計測なしで有効電力・力率をリアルタイムに推定する技術の効果を評価します。
  • - AI技術の検証: 1分単位での電流波形ディスアグリゲーション(電力用途内訳を特定する技術)の有効性を確認します。
  • - 短時間施工: 電気工事が不要で約30分で設置可能なEMSシステムの導入可能性を検討します。

特徴



この新しいEMSシステムは、いくつかの特色があります。
  • - 見える化とAI分析: エナジーカラリングの技術を利用して、用途別に電力の内訳を可視化し、改善提案を行います。
  • - 迅速な導入: エネゲート製の電流波形センサーを使い、施工時間を短縮し、迅速にデータ収集を開始することが可能です。
  • - 自動レポート作成: 収集したデータに基づいてAIがレポートを生成し、省エネルギーの診断や改善を継続的に行います。

各社の役割



この実証実験には、以下の企業が関与しています:
  • - IHIインフラシステム: 実験のフィールドを提供し、生産効率向上とCO₂削減を目標としています。
  • - エネゲート: 電流波形センサーおよびゲートウェイを提供し、新技術の実用化を目指しています。
  • - エナジーカラリング: ディスアグリゲーションAIとクラウド技術を提供し、電力の領域でのAI技術を高度化し、事業化を目指しています。

実証実験の成果が、製造業の現場において新たなエネルギー管理手法として広がることが期待されており、今後の展開が注目されています。


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会社情報

会社名
株式会社EnergyColoring
住所
東京都府中市
電話番号

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