日本酒ブランドSAKE HUNDREDが香港で快挙を達成
2025年9月4日、香港で開催された「Oriental Sake Awards 2025」(OSA2025)にて、日本酒ブランド「SAKE HUNDRED(サケハンドレッド)」が4つの銘柄で金賞を受賞しました。この快挙は、アジア最大規模の日本酒コンクールの中で、質の高い日本酒の評価を受けたことを意味しています。受賞した銘柄は、吟醸系の『思凛(SHIRIN)』、純米酒の『弐光(NIKO)』、長期熟成酒の『礼比(RAIHI)』、特別なタイプの『天彩(AMAIRO)』です。さらに、スパークリング部門で『深星(SHINSEI)』が銅賞に輝きました。
OSA2025の意義と審査方法
OSAは、アジアにおける日本酒の未来を引っ張るべく、各国の日本酒の味わいや文化を広めることを目的としたコンクールです。酒類専門家によるブラインドテイスティングにより、評価は厳正に行われます。25〜35名の専門家が参加し、日本酒販売業者や香港日本酒業連合会のメンバーも審査に加わることで、多角的な視点からの評価が実現しています。
この審査によって選ばれる日本酒は、アジア市場での需要を考慮し、酒蔵の輸出戦略に助けとなる重要なデータを提供しています。
金賞受賞銘柄の特徴
1. 思凛(SHIRIN)
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特徴:密やかにたたずむ森のエレガンスを感じる、清らかで繊細な味わい。北海道産のミズナラ樽で短期貯蔵されており、オーク香が配合されています。
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価格:¥41,800(税別)
2. 弐光(NIKO)
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特徴:ブランドのセカンドフラッグシップ。大切な人への感謝や出会いの祝福を表現した酒です。
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価格:¥9,900(税別)
3. 天彩(AMAIRO)
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特徴:デザート日本酒として濃密な味わいが楽しめます。巧みに甘味・酸味・旨味が融合した味わい。
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価格:¥15,400(税別)
4. 礼比(RAIHI)
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特徴:十数年氷温熟成された特別な一滴。甘美で妖艶な香りを持つ日本酒です。
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価格:¥165,000(税別)
香港市場でのSAKE HUNDREDの展望
日本酒輸出市場においてアジアは非常に大きな存在であり、2024年の日本酒輸出金額の61.2%を占めています。特に香港は日本酒の輸出金額第3位であり、高単価な市場として知られています。SAKE HUNDREDは、アジア市場を中心に拡張する戦略を明確にし、今後さらなる展開が期待されています。
2024年には、香港の高級レストラン「LUBUDS」グループと連携し、専門家向けのテイスティングイベントも開催しました。これは、SAKE HUNDREDが日本酒を飲む場を積極的に広め、消費者と直接対話を行うことでブランドの認知を高めていくための重要な一歩と考えられています。
結びに
SAKE HUNDREDは世界中の人々の心を満たし、人生を彩ることを目指した日本酒ブランドです。今後も、アジアの高級酒市場において、その存在感をさらに強めていくことでしょう。日本酒の新たな可能性を追求し、消費者との豊かな関係を築いていく姿勢が、今後も注目されます。