英語で体験できる坐禅会の開催
2026年11月、神奈川県横須賀市の満昌寺と東京都昭島市の広福寺で、訪日外国人向けの「英語坐禅会(Zen Meditation in English)」が予定されています。この試みは、観光客が日本の文化をより深く理解できる貴重な機会を提供するものです。参加費は1,000円で、日本語が話せない方でも参加できます。
背景:増加する訪日外客のニーズ
日本政府観光局(JNTO)のデータによれば、2026年の上半期に訪日した外国人観光客は約2,108万人に達し、過去最高を記録しました。彼らは単に名所巡りをするだけでなく、日本の文化や精神的な体験を求める傾向が強まっています。しかし、多くの地域の寺院では、多言語に対応する人材の不足や通訳者の手配の負担から、こうした需要に応えきれずにいるのが現実です。
課題:言葉の壁が妨げる文化体験
坐禅体験自体は日本各地で行われていますが、多くは日本語を中心に進行されます。そのため、訪日客は法話や僧侶との対話を通じて「仏道の本質」に触れる機会が限られています。このため、得られる体験は「見るだけ」「座るだけ」に終始し、観光滞在の価値や経済効果が薄れてしまうことが多いのです。
解決策:AI通訳サービス『ONE by ENDHAVING』
この問題に対する解決策として、ENDHAVING株式会社が開発中のAI通訳サービス『ONE』があります。このサービスは、僧侶が日本語で語る法話をリアルタイムで英語に通訳します。その結果、参加者は自身のスマートフォンを通じて通訳された音声を受信でき、質疑応答もバイリンガルで行えるのです。
- - 僧侶は常に日本語で話すだけ
- - 参加者はスマホとイヤホンを使用
- - 質疑応答は英語対応、双方向で通訳
このシステムにより、寺院は通訳者を手配する必要がなくなり、言語の壁を乗り越えながら外国人向けのプログラムを展開できる可能性があります。
実証実験で確認するポイント
今回の英語坐禅会では、以下の点を確認します。
1. 坐禅の場で通訳が自然に行えるか。
2. 訪日客が法話や対話の価値を感じ、対価を支払う意欲があるか。
3. 寺院側の運営負担がどの程度軽減されるか。
4. 観光地ではない地域でも集客や満足度が成立するか。
参加者からのフィードバックと寺院へのヒアリングをもとに、サービスの改善が進められ、更には全国の寺院や観光協会との連携が期待されています。また、英語以外の言語への対応も視野に入れています。
参加方法の詳細
横須賀会場
- - 日時:2026年11月23日(月・祝)18:30〜20:00(受付18:00〜)
- - 会場:満昌寺(神奈川県横須賀市)
- - 申込み:申込リンク
昭島会場
- - 日時:2026年11月27日(金)18:30〜20:00(受付18:00〜)
- - 会場:広福寺(東京都昭島市)
- - 申込み:申込リンク
各回の定員は20名で、事前予約が必要です。参加は日本語が話せない外国人の方に限られており、日本語ネイティブの方はご遠慮ください。参加者には持ち物としてスマートフォンとイヤホンをお願いしています。終了後には簡単なアンケートへの協力もお願いしています。
この新たな試みを通じて、日本の文化と精神性を広く外国人観光客に伝えることが目的です。