Ji4peの新たなチャレンジ:学習コース参加費無料化キャンペーン
一般社団法人医療開発基盤研究所(Ji4pe)は、患者や市民のための学習コースの参加費を無料にする新キャンペーンを2025年度から実施します。この取り組みは、患者・市民参画(Patient and Public Involvement: PPI)の重要性を広く認識されることを目指しています。しかし、まだまだその認知度は低く、多くの人々がPPIの存在を知る機会が限定的だったのが実情でした。
1. 無料化される学習コースの詳細
Ji4peが提供する学習コースには、主に患者や市民を対象とするAコース、Bコース、Eコースの3つがあります。これらは、2025年4月以降に開講される予定で、参加費が無料になります。この新しいキャンペーンにより、より多くの市民がこれらのコースに参加し、自己の知識を深める機会を持つことが期待されています。
2. セミナーも無料化
また、Ji4peではファンドレイジング・医療政策・生命倫理に関する3つの会員Working Groupが主催するセミナーについても、2025年2月以降に開催されるセミナーの非会員参加費を無料とする変更が行われます。これにより、会員以外の市民も参加しやすくなり、より多様な視点での意見交換が可能になります。
3. PPIの現状とJi4peの取り組み
Ji4peは、2020年6月の設立以来、患者と市民、医薬品開発者、アカデミアに向けた学習の機会を提供してきましたが、PPIに関する教育が専門的で充実した教えを受ける機会は少なかったのが現状です。このため、Ji4peは国際医薬品開発教育認定機関であるPharmaTrainFederationの認定を受け、国際的に整備された教育シラバスに基づいたオンライン教育を行っています。
特にAコースでは、PPIの基礎を学ぶ内容、Bコースでは患者会や市民団体のリーダーとしての能力を育成、そしてEコースでは研究倫理審査に必要な一般的な意見を述べるための知識を養うことができます。また、製薬企業や関連団体と協力し、開発者側の意識改革も進められています。参加者同士の意見交換の場も設けられ、相互理解が進むような環境が構築されています。
4. 社会全体の参画を促進
さらに、Ji4peでは会員による月例セミナーの一般公開も行っており、社会全体からの参加を促進する自主活動にも力を入れています。このたびの参加費無料化キャンペーンは、より幅広い層からの参加を促す重要な施策と言えるでしょう。多くの方々がこの機会を活かして学び、PPIの推進に寄与することが期待されています。
5. 参加方法
参加希望者は、Ji4peの公式サイトから各コースの詳細や申し込みを行うことができます:
この新しいキャンペーンを通じて、より多くの人々がPPIに関心を持ち、積極的な参画が進むことを期待しています。