ローカル5G 海上利用に向けた技術基準、意見募集結果が公表!総務省が今後の検討方向を示す
ローカル5G 海上利用に向けた技術基準、意見募集結果が公表!総務省が今後の検討方向を示す
総務省は、情報通信審議会 情報通信技術分科会 新世代モバイル通信システム委員会がまとめた「新世代モバイル通信システムの技術的条件」のうち、「ローカル5Gの海上利用に係る技術的条件等」に関する報告書(案)について、令和6年5月1日から6月4日にかけて意見募集を行った結果を公表しました。
今回の意見募集には、68件の意見が寄せられました。総務省は、寄せられた意見と、それに対する委員会の考え方をまとめた資料を公開しています。
この報告書(案)は、今後、情報通信審議会 情報通信技術分科会で審議される予定です。
ローカル5Gの海上利用とは?
ローカル5Gとは、特定の地域や施設内で利用できる、小規模な5Gネットワークのことです。従来の携帯電話会社が提供する5Gとは異なり、企業や自治体が独自のネットワークを構築することができます。
ローカル5Gは、工場やオフィスなどの特定の場所で、高速かつ安定した通信を実現できることから、近年注目されています。
海上におけるローカル5Gの利用は、船舶の自動運転や、海洋調査など、さまざまな分野での活用が期待されています。
意見募集ではどのような意見が寄せられたのか?
今回の意見募集では、ローカル5Gの海上利用に関する技術的な課題や、制度的な課題に関する意見が寄せられました。
技術的な課題としては、海上での電波伝播特性や、船舶の移動に伴う通信途絶の問題などが挙げられました。
制度的な課題としては、周波数割当や、セキュリティに関する規制などが挙げられました。
今後の展開
総務省は、今回の意見募集の結果を踏まえ、ローカル5Gの海上利用に関する技術基準や制度を検討していく予定です。
ローカル5Gの海上利用は、日本の海洋産業の発展に大きく貢献すると期待されています。総務省は、関係者と連携し、安全で効率的なローカル5Gの海上利用を実現するために、今後も積極的に取り組みを進めていくとしています。