奨励賞受賞のよさこい地方車に込められた職人たちの思い
高知県の竹材製造卸業者である竹虎が、第71回よさこい祭りで制作したよさこい地方車が、地区競演場連合会地方車奨励賞を受賞しました。創業から130年以上の歴史を持つこの会社は、特に虎斑竹に特化した製品を手掛けており、今もなお地域の伝統や文化を大切にしながら、竹の新しい可能性を追求しています。
地方車とは?
よさこい祭りでは、地方車と呼ばれる華やかな山車が登場します。これらの車両は、参加するチームのパフォーマンスを引き立て、祭りの華やかさを演出します。竹虎の地方車は約500本の虎斑竹を使用し、須崎市のよさこいチーム「すさき~真実(まっこと)~」のテーマ「暁」をしっかりと表現するため、魔除けや厄除けの意味がある六ツ目編みで装飾されています。これにより、祭りの力強さと美しさを同時に引き立てています。
職人たちの声
竹虎は、この奨励賞を受賞するにあたり、舞台裏を動画で公開しました。ここでは、職人たちが地方車を製作する過程を語っており、その中には竹の矯正作業や、ヒゴを均等に割るための苦労が語られています。元々は真っ直ぐではない竹を一つずつ手作業で整え、美しい編み込みを実現するプロセスは、まさに職人技の結晶です。完成した地方車を見た瞬間、職人たちの達成感と喜びが溢れ、彼らの情熱が伝わってきます。
地域文化の継承
竹虎の取組みは、ただ単に製品を作るだけではなく、地域の文化や伝統技術の継承に大いに貢献しています。奨励賞の受賞という嬉しい知らせは、彼らにとって大きな励みとなり、これからも虎斑竹の素晴らしさを多くの人々に伝える貴重な機会となります。
これからの展望
竹虎は、従来の技術を大切にしながら、現代的なライフスタイルに合った竹製品を提供し続ける姿勢を崩しません。今回のよさこい地方車製作を通じて、さらに竹が持つ魅力を広げ、地域に根ざした活動を続けていくと宣言しています。新たな挑戦を求めて、これからも彼らの活躍に目が離せません。
動画公開情報
今年の8月24日からは、竹虎の奨励賞受賞を記念した動画が公開されています。制作の裏側や職人たちの生の声を通じて、よさこい地方車がどのように作り上げられたのか、一緒にその美しさと職人技に触れてみてください。
【竹虎】地方車奨励賞を受賞!よさこい祭りを彩る日本唯一の虎竹地方車とは?で、ぜひご覧ください。