埼玉県とeiiconが新たなる共創の一歩を踏み出す
埼玉県と株式会社eiiconが手を組み、共創プロジェクト「Canvas」を本年9月からスタートしました。この取り組みは、県内企業と全国の企業が一緒になり、新たなビジネスを創出することを目的としています。特に注目すべきは、15社のホスト企業が選ばれ、それぞれが独自のテーマで中小企業からのアイデアを募集する点です。
Canvasプログラムの概要
「Canvas」は、全国から大企業と埼玉県内の中堅・中小企業による二つのコースに分かれています。大企業4社による「大企業テーマ提示型」と中小企業11社の「中小企業プロジェクト提案型」という構造で、各講座には具体的なテーマが設けられています。
具体的な支援内容
このプロジェクトでは、1プロジェクト当たり500万円の支援金が投入され、コンサルタントの伴走支援も提供されます。これにより、企業は開発や実証実験、広報活動などに注力できる環境が整います。特に大企業テーマ提示型の場合、パートナー企業が、また中小企業プロジェクト提案型の場合、ホスト企業が支援金の支給対象となります。
プロジェクトの詳細
以下は、両コースにおいて選ばれたプロジェクトの一部です:
大企業テーマ提示型
1.
マツダ×小山本家酒造:CO₂回収技術を用いた循環型社会の実現
2.
丸文×フレンドリーテック:AIロボットを利用した新サービス開発
3.
リンテック×FeelSensing:体調を把握できるデバイスの開発
4.
ロッテ×ペリカン石鹸:カカオハスクを用いたアップサイクル商品の開発
中小企業プロジェクト提案型
1.
AgnavI×森永乳業:日本酒とチーズの新たなペアリング体験の創出
2.
エアデジタル×シンコースポーツ:デジタルスポーツのデータ活用モデルの開発
3.
ENgAW×国分首都圏:地域資源を活かした商品開発と人材育成
4.
協同商事×ビオック:糖化技術を使った地産クラフトビールの開発
この他にも、持続可能な陸上養殖や観光と教育を融合させた新体験型市場の創出など、革新的なプロジェクトが進行中です。
プロジェクトキックオフイベント
これらのプロジェクトに先立ち、11月7日にキックオフイベントが行われました。全プロジェクト関係者が集結し、共創の意義や取り組み内容を共有。情報交換を通じて関係者同士の理解を深め、今後の連携を強化する場となりました。
今後の展望
2025年11月以降には伴走支援が行われ、2026年3月には成果発表会も予定されています。埼玉県とeiiconは、この「Canvas」を通じて、地域のエコシステムを構築し、イノベーションを発展させていくことを目指しています。
まとめ
この共創プロジェクトは、埼玉県内だけでなく、全国の企業が一体となった新しい取り組みです。すでに多くの注目を集めており、今後の成果に期待が高まっています。参加企業がどのように革新を実現していくのか、その動向から目が離せません。
埼玉県とeiiconが共に描く未来が、今まさに動き出しています。特設サイトから最新情報をチェックしてみてください。