水産業のDXを推進する魚ポチ:特別賞受賞の背景
株式会社フーディソンが運営する飲食店向けの生鮮EC「魚ポチ」が、2025年11月に行われた「Ruby biz Grand prix 2025」で特別賞を獲得しました。この受賞は、業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)を促進する取り組みが評価された結果と言えるでしょう。
魚ポチとは?
魚ポチは、料理人が求める食材を短時間で効率的に手に入れられるプラットフォームです。全国の産地や中央卸売市場からの仕入れをインターネットを介して行い、飲食店が必要な食材を簡単に注文できるようにしています。各店舗のメニューやコンセプトに応じた仕入れをサポートし、1尾から配送を行っています。この取り組みにより、飲食店の経営者やスタッフは、商品発注にかかる時間を削減し、店舗運営により集中することが可能になります。
公式サイト:
魚ポチ
Rubyの活用とその開発プロセス
水産業界は、アナログ取引が主流であり、その課題解決が急務でした。魚ポチは2014年にRubyを活用した受発注プラットフォームを構築し、複雑な市場の事情を考慮したシステム開発を進めてきました。
開発のポイントは以下の通りです:
- - Rubyの開発生産性と拡張性: 特有の複雑なドメインに対応するため、Rubyの特性をフルに活用。
- - FTP連携やPCL通信の活用: 旧来の業界標準にあわせて、Rubyの柔軟性が発揮されました。
- - 物流における物理的な問題の解決: 箱サイズや配送に関する課題にも取り組んでいます。
特別賞を授与した審査員長のまつもとゆきひろ氏は、受賞の背景として飲食業界外からは想像がつかないほどの市場での苦労を強調し、魚ポチのサービスがそれを軽減し、消費者がより美味しい料理を楽しむことにつながると期待を寄せました。
受賞に寄せる想い
魚ポチの開発担当者である渡邊氏は、特別賞を受賞したことについて大変嬉しく思うとしています。2014年から変わらずRubyを中心としたシステム構築を進めてきたことが評価された結果であり、Rubyが持つ開発生産性や拡張性が、変化の激しい市場においてその特徴を発揮しているとコメントしています。複雑な業界での課題を解決し続けることが、その成長に寄与しているのです。
Ruby biz Grand prixについて
「Ruby biz Grand prix」は、プログラミング言語Rubyをビジネスに活用した優れたサービスを表彰するものです。特に社会的課題の解決や企業の成長に貢献したプロジェクトが評価の対象となります。公式サイトを通じて、Rubyの開発の優位性を広くPRし続けています。詳細は公式サイトを参照してください:
Ruby biz Grand prix
会社概要
株式会社フーディソンは、東京都中央区に本社を置き、2013年に設立されました。飲食店向けの生鮮ECサービス「魚ポチ」をはじめ、個人向け鮮魚セレクトショップや食品事業者向けの人材紹介サービスも運営しています。これからも水産業界の変革に向けた取り組みを続けていくことでしょう。
公式サイト:
フーディソン
- - 所在地: 東京都中央区勝どき3-3-7 ケンメディアビル5階
- - 設立: 2013年4月1日
- - 事業内容: 飲食店向けの食品Eコマースサービス『魚ポチ』の運営など。