日本のパート・アルバイト平均時給の最新動向
2025年7月に発表されたパート・アルバイトの募集時平均時給が、株式会社アイデムによる調査で明らかになりました。東日本エリアと西日本エリアで平均時給に差が見られ、興味深い結果となっています。全体的に前年同月比で増加しており、労働市場の改善傾向がうかがえます。
東日本エリアの平均時給
東日本エリアにおけるパート・アルバイトの平均時給は1,249円で、前年同月比で45円の増加を記録しました。特に注目すべき点は、「専門・技術職」が平均1,370円と最も高く、前年同月比42円の増加となっています。続いて、「清掃・メンテナンス職」が1,248円(同47円増)、「事務職」1,245円(同98円増)などが続いています。
関東4都県に限定すると、平均時給は1,268円となり前年同月比49円の増加。ここでは東京都が1,307円で最も高く、続いて神奈川県の1,287円、千葉県の1,208円、埼玉県の1,194円とそれぞれ前年を上回っています。
西日本エリアの平均時給
一方、西日本エリアのパート・アルバイトの平均時給は1,181円で、前年同月比39円の増加となっています。職種ごとの分析では、「専門・技術職」が平均1,245円で減少が見られますが、その他の職種は軒並み前年を上回っています。「製造関連・ドライバー職」が1,190円(同30円増)や「飲食サービス職」1,152円(同68円増)も好調です。
関西3府県に焦点を当てると、平均時給は1,193円で前年同月比32円の増加が見られました。特に大阪府は1,212円で19円の増加、兵庫県1,168円(39円増)、京都府1,163円(59円増)も好調です。
職種別の動向
全体的に見て、エリアを問わずほとんど全ての職種が前年同月でプラスとなっているのが特に注目されます。特に清掃・メンテナンス職が大阪府で38ヵ月連続の上昇を記録している点は、長期的な労働市場の安定を示唆しています。この職種は、今後も需要が高まる可能性があるため、就業者は注目しておくべきです。
労働市場が回復する中、企業は人材確保のための競争が一層激化しています。時給が上がることは、働く人々にとっては嬉しいニュースですが、企業側の採用戦略にも影響を及ぼします。今後、求人メディアや採用支援サービスを利用して、雇用形態や職種間の時給格差を縮める取り組みがさらに進むことが期待されます。
データ参照先
求人メディア『イーアイデム』や採用ホームページ構築サービス『Jobギア採促』を利用したデータについては、ホームページで詳細を確認できます。特に職種の小分類に関する詳細集計や、時給の細かいデータも公表しています。労働市場の動向を把握するためには、これらの情報を常にチェックしておくこと重要です。
アイデムは今後も、求人情報や労働市場に関するデータ分析を行い、企業と求職者との橋渡しを続けていくことを目指しています。人材業界の変化に応じて、適切な情報を提供し続けることで、地域の雇用も活性化していくでしょう。