みやざき肝炎デー2024の開催
2024年7月21日、宮崎県のイオンモール宮崎にて「みやざき肝炎デー2024」が開催されました。このイベントは、肝炎に関する知識を深め、検査の重要性を広めることを目的としており、日本全国で実施されている「知って、肝炎プロジェクト」に連動しています。スペシャルサポーターとして的場浩司氏、HKT48の渕上舞氏、梁瀬鈴雅氏が参加し、様々なプログラムを通じて肝炎に関する情報を発信しました。
肝炎ウイルス検査を広める
イベントでは、フィブロスキャンの無料体験や専用の肝炎ウイルス検査が実施され、参加者にとって身近な問題とするための工夫が凝らされました。宮崎大学の永田賢治准教授が講演を行い、肝炎ウイルスの現状や検査の重要性について詳しく解説しました。永田先生によると、令和5年度の宮崎県内でのB型肝炎感染者は約1,200人、C型肝炎は55人であり、その中に新たに91人の新規感染者が含まれています。このような数値からも、肝炎に対する積極的な検査活動が求められていることが理解できます。
専門家のトークショー
トークショーでは、的場氏が「肝炎は『沈黙の臓器』と呼ばれるもので、治療が遅れると命にかかわる事態になる」と強調し、早期発見の重要性を訴えました。梁瀬氏も「進行すると肝硬変や肝がんに至るリスクがあるため、肝炎ウイルス検査を受けることが必要である」と語り、参加者に対して早期検査を促しました。また、渕上氏は日常の健康診断では肝炎ウイルスの検査が行われないことが多いことを指摘し、検査を別途申し込む重要性を伝えました。
肝炎の治療とケア
肝炎ウイルスに感染した場合の治療方法についても言及があり、現代では飲み薬での治療が可能であることが解説されました。医療費助成制度も整備されているため、早期治療が可能であることが参加者に安心感を与えました。イベントでは、来場者の中から50名が実際に肝炎ウイルス検査を受け、健康についての意識が高まる一助となりました。
終わりに
「みやざき肝炎デー2024」は、肝炎についての理解を深め、検査を促進することに大いに寄与したイベントとして評価されました。今後もこのような取り組みが全国各地で広がり、多くの人々が健康への関心を持つきっかけとなることを期待しています。