新たな取り組みとしての「サステナビリティアドバイザー」設置
株式会社レゾナック・ホールディングス(以下、レゾナック)は、最近社外の専門家による「サステナビリティアドバイザー」を新設したことを発表しました。これにより、同社は持続可能性に基づいた経営の強化を目指すとしています。
レゾナックはこれまで、持続可能性を企業経営の中心に据えた活動を強化してきました。その中には、ステークホルダーとの対話を重視し、社会や環境への貢献を明確にする「Resonac Pride製品・サービス」の認定制度の運営も含まれています。これらの取り組みは、企業の透明性を高め、顧客や社会からの信頼を得るために重要です。
しかし、持続可能性というテーマは広範囲にわたるため、自社の知見だけでは限界があることも認識されてきました。このため、専門的な見地を持つ社外の専門家を取り入れることの重要性が高まり、今回の「サステナビリティアドバイザー」の設置に至ったのです。
サステナビリティアドバイザーの役割
新設された「サステナビリティアドバイザー」は、2年任期制で、当社の取締役会や業務執行部門に対し、専門的な視点からアドバイスを提供します。具体的な役割は以下の通りです。
1. 業務執行部門から取締役会への審議依頼や報告時における妥当性や評価に関する意見の提供。
2. 取締役会が求める場合のサステナビリティに関する専門家としての意見提供。
3. 業務執行部門の方針や取り組みに対する評価と助言。
このように、サステナビリティアドバイザーは経営のあらゆる面でサステナビリティに関連した意見を提供し、企業の持続可能な成長をサポートします。
第1期の任命された専門家たち
初回の任期として2025年4月から2027年3月までの期間に、レゾナックは3名の有識者を「サステナビリティアドバイザー」として迎えました。この3名は、以下の通りです:
- - 伊坪 徳宏氏(早稲田大学 理工学術院創造理工学部 環境資源工学科教授)
- - 長谷川 直哉氏(法政大学 人間環境学部 同大学院公共政策研究科教授)
- - 松原 稔氏(りそなアセットマネジメント株式会社 チーフ・サステナビリティ・オフィサー 常務執行役員)
これらの専門家たちから寄せられる意見に基づいて、レゾナックは「化学の力で社会を変える」というパーパスの実現と企業価値の一層の向上を目指します。
未来を見据えた経営戦略
レゾナックは、サステナビリティアドバイザーの設置を通じて、より多角的な視点から経営戦略を構築し、企業としての社会的責任を果たしながら成長を目指す意向を示しています。この取り組みが、同社の持続可能な成長さにつながることが期待されます。
総じて、レゾナックの「サステナビリティアドバイザー」の設立は、持続可能な経営を強化するための新しい一歩として注目され、その成功が企業価値の向上に寄与することが期待されます。