決済業界に革新をもたらす業務提携
2024年10月31日、みずほ銀行、GMOイプシロン株式会社、GMOペイメントゲートウェイ株式会社の三社は、企業間決済プラットフォームの構築・提供に向けた業務提携契約を締結しました。この新しいプラットフォームは、GMOイプシロンが提供するオンライン決済インフラ「fincode byGMO」を利用し、各社の強みを活かして構築されます。
企業の課題を解決する新プラットフォーム
昨今、少子高齢化などによる労働人口の減少が企業における人材不足を引き起こしています。また、インボイス制度や電子帳簿保存法の施行に伴い、企業間取引のデジタル化が急務となっています。このような背景から、業務プロセスの効率化と言ったテーマが浮上し、新しい決済手段の導入が求められています。情報の透明性や連携の強化が企業の競争力を左右する中、本提携は重要な役割を果たすことが期待されています。
みずほ銀行はこれまで、法人のお客様の多面性なニーズに応えるため、「みずほデジタルコネクト」を通じて、金融と非金融の機能を駆使して支援してきました。しかし、企業間取引に関するサービスは依然として各業務プロセスと十分に連携していないため、業務の分断が新たな課題となっていました。そこで、GMOイプシロンとGMOペイメントゲートウェイは、決済を起点とする新しいサービスの提供を目指します。
「fincode byGMO」の活用
GMOイプシロンは「fincode byGMO」を通じて、事業者にオンライン決済のインフラを提供し、顧客のニーズに寄り添ったソリューションを検討してきました。この独自のプラットフォームを活用することで、企業間取引に必要な機能を強化し、業務効率化を達成することができます。
新プラットフォームは、2025年度よりサービス提供を開始する予定です。「fincode byGMO」はシンプルで統一性のあるAPIを提供し、様々なシステムとのスムーズな連携を実現します。また、従来の業務プロセスをスムーズに統合することで、企業の運営を一層自動化し、効率化を図ります。
フリー株式会社との連携
提携の第一弾として、フリー株式会社との相互連携が合意されています。フリー株式会社は約54万事業所を顧客に持つ企業であり、受発注や請求と決済サービスの利用間での業務の分断を解消することが重要です。今回の提携が実現することで、業務全体をシームレスに管理できるようになり、効率的な業務運営が期待されます。
幅広い業務効率化サービスの提供
新たな企業間決済プラットフォームは、特定のサービスに限定されず、様々な業務効率化サービスと連携していく方針です。これにより利便性の高い決済サービスを広く提供し、企業と社会全体の持続発展に寄与することが目的です。今回の業務提携によって、決済・金融サービスにおけるノウハウや強みを結集し、顧客の経営課題への対応をより迅速に進めることが可能となります。
今後の展開に注目し、企業間決済の新しい形がどのように進化していくのか期待が高まります。