20代社員のキャリア
2024-07-05 14:51:28

20代社員のキャリアビジョン、6割超が「見えない」!中小企業におけるキャリア形成の実態とは?

中小企業で働く20代、6割超がキャリアビジョン「見えない」!



「あしたのチーム」が実施した「中小企業で働く20代のキャリア形成に関する意識調査」の結果、実に6割以上の20代社員が、現在の会社で自身のキャリアビジョンが見えていないことが明らかになりました。

調査では、キャリアビジョンが見えない理由として、「自身のライフプランが見えないから」「先輩社員や上司を見て希望が持てないから」などが挙げられています。20代は、仕事と生活のバランスではなく、人生の一部として仕事があるという「ワーク・イン・ライフ」の考え方を重視する傾向にあるようです。また、キャリアビジョンを描く上で役立ったものとしては、「上司との面談」が最も多く、上司からの相談や助言がキャリア形成に大きく影響していることがわかります。

さらに、社内にキャリアの参考となる先輩社員や上司が「1人もいない」と回答した人が全体の30%、キャリアビジョンが見えないと回答した人では44.2%にまで上昇しました。これは、20代社員が、従来の社内でのロールモデルに共感できず、SNSなどを通して自分自身の生き方に憧れる存在を求めていることを示唆しています。

キャリア形成に役立つ制度・体制の整備状況は?



キャリアビジョンが見えている社員は、約7割が会社にキャリア形成に役立つ制度や体制が整備されていると感じている一方で、キャリアビジョンが見えない社員は8割が整備されていないと感じています。

具体的に、社員から「満足していること」として挙げられたのは、上司との距離が近く相談しやすい環境、人事考課面談、研修制度、資格取得支援、昇給制度の明確化などです。一方、「不満に思っていること」としては、年功序列、能力を十分に発揮できない、異動や担当変更が少ない、スキルアップのための機会がない、資格取得しても給料に反映されない、昇給が不確実などがあげられました。

今後の企業に求められることとは?



今回の調査結果から、20代社員は、従来の社内でのロールモデルに共感できず、自分自身の生き方に憧れる存在を求めていることがわかりました。また、キャリア形成に役立つ制度や体制の整備状況は、社員のキャリアビジョンに大きく影響しています。

これからの企業は、社員一人ひとりのキャリアに対する考え方や希望に向き合えるキャリア支援ができる管理職の育成、面談の頻度を高めていくことを通じて、管理職が部下の成長を支援し、市場価値を上げていくことが重要になります。

人材確保がますます重要になる中で、企業は「ここで働きたい」と思ってもらえるような魅力的なキャリア支援を提供し、個人の成長機会を提供するための仕組みづくりを進める必要があります。

あしたのチーム 代表取締役社長 CEO 赤羽博行氏のコメント



「個」の時代でもキャリアは一人ではつくれない。社員一人ひとりに向き合い、市場価値を上げる人材育成・キャリア支援が会社と人材を成長させる。

かつては、先輩社員を目標にして将来を想像することが多かったですが、多様な価値観が尊重される現代において、先輩や上司の経験が必ずしも参考になるわけではありません。

企業は、社員一人ひとりのキャリアに対する考え方や希望に向き合い、市場価値を上げる人材育成・キャリア支援を行う必要があります。社員が自身のキャリアを見据えて、意欲的に働ける環境づくりのためには、キャリアに関わる人事制度を明確に可視化し、社員一人ひとりのキャリアの可能性を提示することが重要です。

あしたのチームについて



「あしたのチーム」は、人事評価制度の構築・運用・クラウド化で「人と組織の成長」を支援する企業です。中小企業の組織課題や実態を把握し、社員一人ひとりが成長できる環境づくりをサポートしています。


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