イトーキの『WORKPLACE DATA BOOK 2025』が示す新たなオフィスのあり方
株式会社イトーキが公開した『WORKPLACE DATA BOOK 2025』は、企業が直面する現代のオフィス環境や働き方の課題を深く掘り下げた調査レポートです。このデータブックでは、約5,000名の日本のオフィス勤務者を対象にした調査結果や、イトーキ自身の3年間の実績をもとに、パンデミック後の変化が詳細に分析されています。
調査の背景と目的
新型コロナウイルスの影響で、働き方は根本から見直され、オフィス環境に対する意識も大きく変化しました。テレワークやハイブリッドワークが浸透する中で、企業は生産性向上や従業員のモチベーション維持に注力せざるを得なくなりました。『WORKPLACE DATA BOOK 2025』は、そんな時代のニーズをしっかりと捉えるものであり、オフィス設計や運営における具体的なインサイトを提供します。
主な調査結果
オフィス環境がモチベーションに影響
調査結果の中で注目すべきは、67%の人々が「オフィス環境がモチベーションに影響を与える」と答えている点です。オフィスが快適であればあるほど、生産性と帰属意識が高まることが示されています。特に、社員が快適に働ける環境づくりが企業の重要な課題であることが明らかになりました。
オフィス面積の増加
本年度の調査によると、1人当たりのオフィス面積は9.77m²に達し、前年の9.34m²からの急増が見られました。この拡大は、多様な働き方に対応するためのスペース設計が進んでいることを示しており、業務を行う上での柔軟性の重要性が再認識されています。
1人用会議室の需要の急増
さらに、1名用会議室の割合は2022年度の11%から2024年度には24%に倍増しています。これは、在宅勤務の普及やオンライン会議の常態化が影響しており、WEB会議用ブースや面談用スペースに対する需要が高まっている証拠です。この変化は、働き方の多様化と共に設計のあり方が急速に変わっていることを物語っています。
オフィス改革のテーマ
調査によると、オフィス改革の主要なテーマは「環境の最適化」と「柔軟性への対応」の二つです。「環境の最適化」は50.5%で最も多く、その後に続くのが32.5%の「働き方改革を見据えたオフィス構築」と21.4%の「コミュニケーション強化」です。これらの結果は企業が新しい働き方を受け入れるために必要な柔軟な空間設計を進めていることを示しています。
調査の概要
イトーキの調査は、主に首都圏の2021年から2023年に竣工したオフィス111社を対象に実施されました。オフィス面積や会議室、座席構成の実態を分析し、幅広いデータを集めています。さらに、オフィス勤務者意識調査は全国のオフィス勤務者5,000名を対象に、インターネットを通じてオフィス環境に対する意識や働き方の変化を伺っています。
イトーキの使命
最後に、株式会社イトーキは1890年に設立され、働く人々にとって快適な空間を創造することを使命としています。オフィス家具の製造販売から、オフィスデータ分析、在宅勤務の空間デザインに至るまで幅広くカバーし、時代のニーズに適したサービスを提供しています。今後もハイブリッドワークの普及に応じて、創造性と生産性を高める環境を提案していくでしょう。
『WORKPLACE DATA BOOK 2025』のダウンロードに関心のある方は
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