フレッシュホップ100%ビール『Abukuma FRESH』がインターナショナル・ビアカップで銅賞受賞
株式会社ホップジャパンが手がける新しいビール『Abukuma FRESH』が、国際的なビール審査会であるインターナショナル・ビアカップのフレッシュホップビール部門で銅賞を受賞しました。この受賞は、地元のホップ農家と密接に連携し、その新鮮な素材を活かして作られたビールに対する評価ともいえるでしょう。
『Abukuma FRESH』の誕生
2015年に創業したホップジャパンは、2020年11月に福島県田村市に自身のブルワリーを開設。復興庁の支援を受けながら地元のホップ農家とのパートナーシップを築き、昨年からフレッシュホップビールの製造に取り組んできました。回収した生ホップを使用したビール造りは、国内でも非常に珍しい試みであり、早朝に収穫したホップをそのまま醸造に応用するという新たなアプローチが評価されています。
銅賞受賞の意義
インターナショナル・ビアカップは、1996年に設立された歴史あるビール審査会で、毎年世界中のビールが集まります。そこで『Abukuma FRESH』の銅賞は、「ビールスタイル・ガイドラインの基準をクリアし、外観、香り、味わいが優れている」と認められた結果で、ホップジャパンのビール造りにさらなる自信をもたらしました。
バリエーション豊かな銘柄
『Abukuma FRESH』には、二種類のホップを使用した製品があります。一つは「センテニアル」で、しっかりとした苦味を楽しむことができ、一般的なIPAビールに近い爽快さを搭載しています。もう一つの「チヌーク」は、苦味が穏やかで飲みやすく、ビールに不安がある人でも楽しめる選択肢を提供します。これにより、苦味に対する好みを気にせず、多くの人に楽しんでもらえるビールが誕生しました。
販売情報と今後の展開
現在、『Abukuma FRESH』は数量限定で販売されており、アルコール分は6%、価格は600円(税込)です。ネット通販や東京都内のいくつかの店舗でも購入可能。今後も需要があれば、さらなる展開を考えているとのことです。
- MuSuBu STORE(港区白金台)
- 丸正 野方北口店(中野区)
また、東京都内で行われるイベント「発見!ふくしまキャンペーン」でも販売予定です。
ホップ生産の現状とホップジャパンの役割
日本におけるホップの生産量は、1970年代から減少を続けており、かつては国産ホップを使用していた多くのブルワリーが安価な海外産ホップに切り替えました。しかし、最近では国産ホップを使用するクラフトビールが増えてきています。ホップジャパンは、地域の農家との密接な関係を築くことで、持続的なホップ栽培と資源の地産地消を目指しています。
新たな挑戦と未来への期待
今回の受賞はホップジャパンが進めてきた取り組みの一環であり、全国のクラフトビール業界においても重要な存在となる可能性を秘めています。フレッシュホップビール『Abukuma FRESH』の成功が、今後のビール文化に新たな風を吹かせることを期待しています。