コロナ世代の発達支援に向けた新たな取り組み
近年、増加する不登校や登校しぶりの背景には、コロナ禍における成長期の子どもたちの特有の不安が影響しています。このたび、株式会社パステルコミュニケーションが提供する「パステル総研」は、こうした現状に対処するためのとても貴重なリソースを無償で公開しました。
コロナ世代の特徴とその影響
2025年10月、文部科学省の調査によると不登校児童生徒数は35万人を超え、その中でも小学生の不登校者の数は137,704人と、実に12年連続で増加しています。これは、コロナ禍の影響で本来必要な発達経験が喪失されたことが原因とされています。
行動制限が敷かれた2020年から2023年までの間、子どもたちは必要な体験や人とのつながりを得られず、以下のような「育てにくさ」が現れてきました。
- - 不安が強く、自信が乏しい
- - 感情の切り替えが難しい
- - 特定の活動以外に興味を持たない
- - ゲームやYouTubeの長時間視聴
- - 感情のコントロールが難しい
この状況は、不登校や登校しぶりと密接に関連しており、特に保護者の間でも悩みの種となっています。
具体的な支援方法
「パステル総研」の代表である吉野加容子氏は、「コロナ世代」の特有な困りごとについて次のように説明しています。発達特性のみならず、コロナ禍で制限された経験が、子どもたちの自信や挑戦心を奪っているとのことです。特に、幼児期から小学校低学年にかけて必要だった「アクション」と「コミュニケーション」は脳の発達に不可欠な刺激です。
そこで「パステル総研」では、かねてより会員向けに提供してきた講義動画『不安が強い子の行動力を上げる、わが子の脳を伸ばすママの声かけ』を無料で公開し、発達支援の強化を図っています。この動画は、オンライン子育て塾「Nicotto!塾」で配信されています。
無料で手に入る資料とリソース
合わせて、関連小冊子『育てにくい子には理由がある!「コロナ世代」の子どもが伸びる 発達サポートBOOK』も提供され、保護者が家庭で取り入れられる具体的な発達サポートが数多く紹介されています。小冊子では、コロナ禍で失われた発達機会の正体や、発達に不可欠な「アクション」と「コミュニケーション」の重要性についても触れています。
これにより、保護者は子どもに対する理解を深め、日常生活での対応力を高め、結果的に家庭内で「行動できる子ども」を育てるための好循環を生み出すことが期待されます。
最後に
子どもの成長においてタイミングは非常に重要です。失われた発達機会を取り戻すためにも、保護者がまずできる一歩を踏み出すことが求められています。「パステル総研」から提供されるリソースを利用することで、家庭での発達支援を日常的に行う手助けとなれば幸いです。
資料のダウンロード方法
この取り組みが、多くの保護者の方々に届き、子どもたちの生活向上に繋がることを心より願っています。